車検はスタッドレスタイヤでも通る?タイヤ交換の必要性を解説
冬になるとスタッドレスタイヤに履き替える方は、多いのではないでしょうか。冬に車検の時期を迎える方で、「スタッドレスタイヤでも車検に通るのか心配…」という方もいらっしゃるでしょう。結論から言えば、タイヤの状態に問題なければスタッドレスタイヤでも車検は通ります。
そこで今回は、車検でのタイヤのチェックポイントやスタッドレスタイヤの交換時期、タイヤ交換を楽にする方法などについて解説します。タイヤが劣化していると車検に通らなくなるので、定期的にタイヤチェックをして適切なタイミングで交換しましょう。
お得にスタッドレスタイヤの交換ができる「タイヤ流通センター」についても紹介しているので、ぜひ一度お見積りをしてみてください。
▼この記事でわかること
・スタッドレスタイヤを履いたまま車検が通るか
・タイヤの寿命や交換のタイミング
・タイヤ交換を少しでも楽に行う方法
・タイヤ流通センターならお得にスタッドレスタイヤ交換ができること
目次
スタッドレスタイヤでも車検は通るのか
冬場にスタッドレスタイヤへ交換し、春になるとノーマルタイヤに戻す方がほとんどでしょう。しかし、冬を過ぎてもスタッドレスタイヤのままで使用している方も少なからずいます。その場合、スタッドレスタイヤのまま車検を通すことになるでしょう。
実際のところ、スタッドレスタイヤのままでも車検を受けることは可能で、タイヤの状態に問題なければそのまま車検は通ります。つまり、ノーマルタイヤであっても、スタッドレスタイヤであっても、車検を受けるにあたってタイヤの種類は関係がないということです。
タイヤの空気圧やタイヤに亀裂や損傷などがないか、異常な摩耗がないか、残り溝が1.6mm以下になっていないかなど保安基準を満たしていれば、スタッドレスタイヤでも車検に合格できます。
車検ではタイヤのどこを見ているか
車検では、タイヤのどこをチェックしているのか気になりますよね。ここでは、車検時のタイヤチェック項目について解説します。車検を受ける前に自分の車のタイヤを点検し、下記の内容に問題がないか見てみましょう。
空気圧が適正か
空気圧が、適正に保たれているか点検されます。当然ですが、パンクしていて空気が減っている状態では車検に通りません。パンクをしていては、安全に走行できないからです。また、空気圧の低下は燃費やハンドリングに影響してきますので、定期的に適正値に調整しましょう。適正空気圧は、運転席ドアを開けた所のステッカーに記載されているので、ガソリンスタンドなどで調整しましょう。
亀裂や損傷・異常な摩耗がないか
タイヤに亀裂や損傷・異常な摩耗がある場合は、車検に通らないことがあるので注意しましょう。亀裂や損傷は程度によりますが、走行に支障があると判断された劣化のタイヤは、車検に通りません。
また、異常な摩耗(偏摩耗)がある場合も車検に通らないことがあります。タイヤの内側だけ、外側だけ、センターの一部だけなど摩耗が偏っているものを「偏摩耗又は片減り」と呼びます。偏摩耗が進むと直進安定性が低下し、車が真っ直ぐ走行できなくなったり、サイドスリップの検査でNGになる可能性があります。そのようなタイヤは、検査に合格できず安全性が保たれないので交換が必要です。
亀裂や損傷がある場合は、仮に車検に通る状態であっても、走行中にパンクやバーストに繋がる可能性があるので、早めに交換しましょう。
タイヤの溝の深さ
車検では、タイヤの溝の深さもチェック項目があり、基準値以下であれば車検に通りません。通りません。タイヤの溝の深さの基準値は、法律で1.6mm以上と定められています。この数値以上あれば、保安基準に適合するので、車検に通すことができます。この溝の深さは、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤ共にスリップサインで確認できます。車検のタイミングと関係なくこのスリップサインが出たまま公道を走行すると、整備不要となり道路運送車両法違反となり罰則の対象となるので注意しましょう。
車検の合格基準は1.6mmですが、タイヤの溝が4mm以下になるとタイヤの性能が低下するスピードが早まります。そのため、残り溝が4mm以下になったら早めの交換を検討しましょう。
スタッドレスタイヤは適切な時期に交換を
スタッドレスタイヤでも車検には通りますが、適切な時期にスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換することが重要です。なぜなら、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤでは、適切な走行路面状況が異なるからです。そこで、ここではスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換が必要な理由を解説します。1年中スタッドレスタイヤを履いている方は、ぜひ目を通してみてください。
積雪路に特化したタイヤだから
スタッドレスタイヤは、積雪路面や凍結路面などでも安全に安定して走行できるように開発されたタイヤです。スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤより柔らかいゴムをタイヤに使用しており、路面との摩擦力を向上させ、滑りやすい路面でもグリップ力を確保し、安定して走行できるようになっています。
また、スタッドレスタイヤの溝は深く、さらにサイプと呼ばれる細かい溝も刻まれています。サイプとは、水の膜を取り込み排出する役割があり、溝の深さとサイプが合わさって滑りやすい路面でも高いグリップ力を生み出しています。
スタッドレスタイヤは雪道性能は高いですが、サマータイヤと比べると運動性能が劣ります。サマータイヤと比べるとフルブレーキ時の制動距離が長くなります。乾燥路面のみでなく、ウェット路面であればより顕著に現れます。もし、フルブレーキをする状況になった場合、回避できず事故に繋がる可能性があります。他にも、スタッドレスタイヤは排水性能に劣る傾向にあるので、雨の高速道路ではハイドロプレーニング現象が起きやすく、サマータイヤより細心の注意を払って運転する必要があります。
面倒でも交換を延ばさないで
上記でも述べたように、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤでは、適正な使用路面が異なります。スタッドレスタイヤを履き続けることによって、乾燥路面やウェット路面での性能の低さが現われ、事故に繋がってしまっては元も子もありません。たとえ面倒であっても、適切な時期にスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換しましょう。
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スタッドレスタイヤの交換ならタイヤ流通センターがおすすめ
タイヤ流通センターは全国に約180店舗を展開しているタイヤ専門店で、業界トップクラスの安さと見積もりの簡単さが魅力です。安さの秘密は、プロが厳選したタイヤで限られたタイヤサイズのみを仕入れているためです。
また、タイヤ専門店なので、国内・海外メーカーのスタッドレスタイヤの種類も充実しています。各店舗に専門のスタッフが在籍し、愛車にピッタリなスタッドレスタイヤを予算や性能を加味して紹介してくれます。
タイヤ流通センターの特徴でもある、「簡単30秒見積もり」を一度試してみてください。タイヤサイズや車種を入力するだけで、3つのプランが表示されその場で見積金額がでます。3つのプランは、価格や性能、コストパフォーマンスに分けられており、自分の重視するものから選ぶことができるのでおすすめです。
タイヤ流通センターで購入したタイヤには、「タイヤ安心保証」を付帯することができ、タイヤがパンクした場合にタイヤ代金を最大2年間保証してくれるというものです。このような保証も付帯することができるのもタイヤ流通センターならではといえますね。
タイヤ交換を少しでもラクにする方法
タイヤ交換が面倒と思う方は少なくありません。できることなら、楽をしてタイヤ交換できると良いですよね。そこで、ここではタイヤ交換を少しでも楽にする方法を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
ディーラーに取りに来てもらう
ディーラーによって異なりますが、自宅まで車を取りに来てくれるところがあります。自宅まで来て貰えると、ディーラーまで足を運ぶ手間が省け、作業が終わったら自宅まで届けてもらえるので、楽にタイヤ交換ができます。
しかし、ディーラーでタイヤ交換を行う時は、タイヤのメーカーや種類が限られていたり、費用が少し高いといった点に注意が必要です。持ち込みでのタイヤ交換は、受付して貰えない可能性がありますので、1度確認した方が良いでしょう。
近隣のガソリンスタンドでタイヤ交換する
ガソリンスタンドでタイヤ交換を行っているところもあります。ガソリンスタンドは、店舗数が多く身近にあるので、比較的タイヤ交換に行きやすいでしょう。作業は、回転率を上げるためディーラーやタイヤ専門店のような丁寧さには欠けますが、スピードが早く手早く作業が終わるでしょう。また、給油ついでにタイヤ交換ができる点も魅力と言えます。
しかし、ガソリンスタンドに在庫しているタイヤは、メーカーやサイズに限りがあり、自分の車に合うタイヤが置いてあるとは限りません。行く前に1度確認する事をオススメします。
タイヤ専門店でタイヤ交換する
タイヤ専門店は、取り扱いのメーカーや種類、サイズが多く自分に合うタイヤが見つかる可能性が高いです。タイヤ専門店のスタッフはタイヤのプロなので、タイヤについて詳しく自分の求める性能や価格のタイヤを紹介してくれます。作業スピードが早く、丁寧に行ってくれるので安心してお任せできます。タイヤ交換以外にも、オイル交換なども同時に行えるので、何度も行く手間を省くこともできます。
しかし、繁忙期になると予約でいっぱいになることがあり、急に行っても受け付けてもらえない可能性があるので注意が必要です。繁忙期は早めに予約を入れることをおすすめします。
整備工場でタイヤ交換する
整備工場でタイヤ交換する場合は、急に行っても受け付けてもらえることも多いです。ベテランの整備士がいることもあるので、作業の質は高いです。また、ディーラーよりタイヤの価格や工賃が安く、トータルの価格で大きな差が出てきます。付き合いのある整備工場であれば、自宅まで車を引き取り・納車を行ってくれるところもあるので、楽にタイヤ交換ができるでしょう。
ただし、在庫として置いているタイヤのサイズやメーカーに限りがあり、希望のサイズは取り寄せになることもあるので注意しましょう。事前に連絡をしてタイヤの取り寄せをしてもらっておけば、スムーズに交換ができます。
自分で交換する
自分で交換すると、工賃がかからないので費用を安く済ますことができます。また、一度行えば要領がわかるので、次回からも自分で交換ができます。しかし、交換に時間がかかることや力のいる作業でもあるので、楽をしたい方には向いていないかもしれません。
自分でタイヤ交換を行うときは、作業中の事故や作業後の事故に十分注意しましょう。足場が不安定な場所であれば、作業中にジャッキが外れ車が落ちてきたりする可能性があり危険です。また、タイヤの締め付け忘れにより、走行中にタイヤが外れ事故に繋がることもあります。しっかり確認をしながら作業を進めましょう。
車検時にタイヤ交換も依頼する
車検時にタイヤ交換を依頼すれば、何度もお店に足を運ばなくて済むので楽に交換できます。車検の時は、事前に予約をしていれば自宅まで車を引き取り・納車してくれる業者もあります。また、車検と同時に交換の場合は、バランス調整がサービスという業者もあるので確認してみましょう。車検では他の作業も同時に行うので、車がしっかり整備された状態で戻ってくるので安心です。
オールシーズン用タイヤを履く
オールシーズンタイヤを履くというのも、タイヤ交換を楽にする方法です。オールシーズンタイヤとは、1年中走行できるように開発されたタイヤで、夏の高温の乾燥路面のみでなく冬の雪道や凍結路面も走行できます。夏冬でタイヤを履き替える必要がないため、タイヤ交換の回数を減らすことができます。
しかし、オールシーズンタイヤは、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤそれぞれの性能を持ち合わせていますが、性能面においてはノーマルタイヤとスタッドレスタイヤそれぞれの方が優れており、冬場の雪が多い地域の方はスタッドレスタイヤの方が安心できるかもしれません。
オールシーズンタイヤは、浅雪は対応できますが、深雪や凍結路面では対応できない場合があるので、寒い地域の方はオールシーズンタイヤよりスタッドレスタイヤを装着しましょう。
まとめ
今回は、スタッドレスタイヤでも車検に通るのか、車検でのタイヤチェック箇所、スタッドレスタイヤが適切な時期に交換が必要な理由などについて解説しました。車検はタイヤの種類に関係ないので、スタッドレスタイヤでも車検には通ります。しかし、タイヤの状態によっては車検に通らないのでチェックしておきましょう。
また、スタッドレスタイヤは雪道での使用を想定されているので、乾燥路面では弱く、グリップ力低下やハイドロプレーニング現象が起きやすいといった懸念点があります。そのため、スタッドレスタイヤは、適切な時期にノーマルタイヤに交換し、安全に走行できるようにしましょう。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。