タイヤのバルブ交換は本当に必要?タイミングや費用についても解説!
タイヤの劣化は気にしているけど、バルブまでは気にしていないという人や、「タイヤ交換のついでに交換しているけど、本当にバルブ交換って必要なの?」と感じている方も多いのでは?タイヤのバルブは、5cm程度ととても小さいですが、安全に走るために非常に重要なパーツです。
今回は、バルブの役割、交換の必要性、交換方法に加えて、バルブ交換にかかる費用まで、徹底的に解説していきます。タイヤバルブの交換を考えている方は、ぜひ、参考にしてみてください。
▼この記事を最後まで読んでわかること
・タイヤのバルブとは何か
・バルブ交換を行うタイミング
・バルブ交換は自分でできるか
・タイヤ流通センターならお得にタイヤ交換できること
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目次
タイヤのバルブとは?役割は何?
タイヤのバルブは、「エアバルブ」とも呼ばれており、空気を入れるための入口であるのと同時に、タイヤの空気圧を調整する役割があります。空気が抜けないようにするフタの役目も果たしており、常に圧力がかかった状態です。そのため、エアバルブが劣化したり、損傷したりしてしまうと、タイヤの空気が抜け、安全な走行ができなくなってしまいます。
多くのクルマで利用されているのは、ゴム製の「スナップインバルブ」と、金属製の「クランプインバルブ」の2種類です。それでは、それぞれの特徴を詳しく説明してきます。
スナップインバルブ
スナップインバルブは、バルブコアと呼ばれるバルブの芯に当たる部分のみ金属で、パーツの大部分がゴムでできています。値段が安く、取り付けやすいといった特徴があります。
そのため、純正のエアバルブに採用されているのも、ほとんどがスナップインバルブです。構造が単純で信頼性が高い点がメリットですが、劣化しやすく、デザイン性が低いといった欠点も忘れてはなりません。
クランプインバルブ
クランプインバルブは、ゴムではなく、金属でできているバルブで「スチールバルブ」とも呼ばれます。黒やブルーなど、色にもバリエーションがあり、デザイン性が高いのが特徴です。社外品のホイールに採用されることが多く、なかには空気圧センサー付きの製品もあります。
ゴムバルブよりも高価で、ゴム製のパッキンを交換すれば再利用が可能です。しかし、金属製のため振動でゆるみやすく、外部からの衝撃にも弱いというデメリットがあります。
タイヤのバルブ交換は必要?
スナップインバルブもクランプインバルブも、劣化や破損などの恐れがあるため、定期的な点検と交換が必要です。特に、ゴム製のスナップインバルブは、長期間使っているとゴムが固くなり、劣化が進むとひび割れなどの損傷も起こります。こうしたエアバルブの劣化を放っておくと、タイヤから空気が漏れてしまうことも…。
タイヤの空気が抜けてしまうと、走るのに適正なタイヤの空気圧を保てなくなり、適正空気圧よりも低くなってしまいます。タイヤの空気圧が低い状態は、燃費が悪くなったり、ハンドリングしにくくなったりする原因となり注意が必要です。さらに、その状態が続くと、タイヤの一部分だけ偏って減ってしまう偏摩耗や、タイヤの損傷などが起こり、最悪の場合、バーストしてしまいます。
定期的に空気圧チェックを行い、空気を入れていても、エアバルブが破損していると、タイヤの空気圧を保つことができません。安全のためにも、エアバルブは劣化する前に交換することが重要です。
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タイヤのバルブ交換を行うタイミングとチェックする方法は?
タイヤのバルブ交換は、バルブが寿命となる前に行うことが重要ですが、環境によるゴムの劣化や、外的な要因での破損などといった可能性もあるため、定期的にバルブの状態をチェックしておくと、さらに安心です。
ここでは、自分でできるバルブの状態をチェックする方法に加え、バルブの寿命と交換のタイミングについて解説いたします。
バルブのチェック方法
バルブの状態は、「タイヤのバルブをいつから使い始めているのか覚えてない」という人にも、ぜひチェックして欲しいポイントです。
やりかたは、バルブとバルブの周りに石鹸水を塗り、バルブを少し動かしてみるだけ。空気が漏れている場合は、空気漏れの箇所に石鹸水の泡ができ、バルブの劣化を判断できます。非常に簡単な方法で、バルブの劣化をチェックできるので、ぜひ、試してみてください。
バルブの寿命と交換のタイミング
スナップインバルブは、パーツのほとんどがゴムでできているため劣化しやすく、寿命は2~3年と言われています。また、バルブ交換は、クルマからタイヤを外す必要があるため、2~3年ごとのタイヤ交換と同時に行うのが効率的で安心です。業者でタイヤ交換を行う際に、エアバルブの交換をすすめられるのも、こういった背景があります。
また、寿命が来る前でも、ひびや傷などがある場合は、速やかに交換しておくのが安心です。タイヤは地面からの衝撃を受けやすいパーツなので、ささいな劣化から大きな破損につながる可能性もあります。エアバルブが寿命を迎える2~3年が経過する前にも、定期的にエアバルブの状態を確認するのがおすすめです。
バルブは自分で交換できる?
できるだけお金をかけずに、自分でバルブを交換しようと考える人もいるのではないでしょうか?簡単そうに思えますが、タイヤのバルブ交換は、タイヤを取り外す必要がある大変な作業です。車体をジャッキで持ち上げるため、危険も伴います。また、専門的な知識も必要となり、安全に作業を進めるには経験が必要です。それでは、バルブ交換の方法を詳しく見ていきましょう。
- クルマをジャッキアップして、タイヤを4本ホイールごと取り外す。
- ホイールからタイヤを外す。
- ホイールから古いエアバルブを外す。
- ホイールに新しいエアバルブを装着する。
- ホイールにタイヤを組み込む。
- ホイールのバランスを調整する。
- 2.~6.を4本分繰り返す。
- クルマに、タイヤを装着したホイール4本を取り付ける。
以上のように工程が多いうえ、タイヤ交換で使うジャッキ・レンチ・トルクレンチといった工具に加え、ホイールからタイヤを外すためのムシはずしや、タイヤをホイールに組み込むためのビードワックス、ホイールバランス調整に使うタイヤバランサーなど、非常に多くの工具が必要です。
プロに任せれば、手早く確実にタイヤのバルブを交換してくれます。タイヤは、走行の安全に直接影響する重要なパーツなので、プロに任せた方が安心です。
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バルブ交換の費用は?
タイヤのバルブ交換は、カー用品店やタイヤ専門店、ガソリンスタンド、ディーラーに依頼できます。タイヤ交換と同時に行う場合はタイヤ交換の工賃(8000円~5万円程度)に加え、お店にもよりますが1本300円~1000円、4本でも1200円~4000円程度で交換してもらえます。
タイヤ交換をお願いしたときにバルブを交換するか確認する業者が多いですが、聞かれないこともありますので、同時にバルブ交換をする場合は、自分からしっかり伝えましょう。
また、タイヤを交換せずにエアバルブだけ交換する場合にも、タイヤを外して作業を行うため、タイヤを交換する場合と同様の工賃がかかります。タイヤ代はかかりませんが、工賃だけで8000円~5万円程度かかってしまうため、バルブだけの交換はかなり割高になってしまいます。
タイヤのバルブ交換はアップガレージがおすすめ!
アップガレージでは、タイヤ流通センターの加え、カー用品の持込取付サービス「UPPI」を展開しています。
タイヤのバルブ交換にかかる工賃は550円(税込)です。タイヤの組み込みも1本1650円(税込)から、バランス調整代は1本880円(税込)からとなっており、全ての工程の代金を合わせても1本3410円から依頼でき、非常にリーズナブルです。熟練したスタッフによる迅速な作業で、作業時間もタイヤ1本1時間程度となっています。
また、ネットや他店で買った持ち込みタイヤへの交換にも対応しており、タイヤ交換と同時にバルブを交換してもらえます。全国244店舗があり、ネットから24時間予約ができるので、急なバルブ交換でも安心です。
まとめ
タイヤのバルブ交換は、タイヤ交換と同時に行うのがおすすめです。バルブは2~3年で寿命を迎えるため、放っておくと劣化しタイヤの空気漏れにつながります。また、タイヤの空気圧が適正空気圧よりも低くなってしまい、最悪の場合、事故につながる恐れもあります。
また、タイヤのエアバルブの交換は、タイヤ交換と同様の大変な作業が必要となります。クルマの安全に大きく影響するパーツなので、タイヤのバルブ交換は、プロに任せるのが安心です。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。