岐阜・静岡・愛知・三重(東海エリア)のタイヤ交換はいつする?お得に履き替えるポイントとは
毎年、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤへの履き替え時期を迷う方は、少なくありません。天気予報を見たり、周りの状況を見て…..、と考えているうちに雪が降り始め、慌てて交換する方もいらっしゃるのではないでしょうか。東海エリアに旅行に行く予定のある方なども、スタッドレスタイヤの交換時期を知らないと旅行中にトラブルに合う…..、といったことも起こりえます。
そこで今回は、東海エリアに焦点を当て、タイヤ交換の最適な時期について解説します。東海エリアのドライバーが、いつ頃タイヤ交換を行っているのか?という独自調査結果も公開していきます。最適な交換時期を知り、急な降雪に慌てることなく、少しでもお得にタイヤ交換をしましょう。
目次
タイヤ交換はどの時期にするものか
東海エリアの岐阜県。静岡県、愛知県、三重県の方は、いつ頃タイヤ交換を行っているのでしょうか。一般的なタイヤ交換時期を知っておくことで、タイヤ交換作業の混雑を避けることができ、予定を立てやすくなります。
ここでは、東海エリアのドライバーのタイヤ交換時期について、独自調査結果も公開しながら見ていきましょう。
夏タイヤ→冬タイヤへの交換
東海エリアでは、初雪が降る時期は山側と海側では異なります。気象庁の発表によると東海エリアの山側に位置する岐阜県では、初雪は12月13日に観測されるようです。次に海側の愛知県では、初雪は12月22日に観測されています。山側と海側では、約10日ほど初雪の観測に違いがあります。また、同じ県内でも、山間部と平地や海側では初雪に差が出てきます。
東海エリアでは、12月中旬から下旬にかけて初雪が観測されるので、それより2週間前ほど前の11月下旬から12月上旬にスタッドレスタイヤに交換するのが安心です。11月下旬になったら、早めにスタッドレスタイヤへの交換を検討しスムーズに交換作業を終えましょう。
※参考:気象庁<霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日|岐阜県>
※参考:気象庁<霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日|愛知県>
タイヤ流通センターの独自調査結果では
タイヤ流通センターの独自調査によると、東海エリアのスタッドレスタイヤへの交換は、「11月から徐々に増え始め、12月にピークを迎える」という結果が出ています。
※タイヤ流通センター
東海エリアでは、どの県でも11月と12月のスタッドレスタイヤへの交換割合が2倍程の差があることがグラフを見て分かります。つまり、多くの方は、「12月になったらタイヤ交換をしよう」と考えているということです。
また、他の地域も同様で「11月から徐々に増え始め、12月にピークを迎える」という結果が出ています。東海エリア周辺の地域は、東海エリアと初雪の時期にあまり差がないので、東海エリアと同様の結果となっていることが分かります。しかし、長野県を見ると11月と12月にほとんど差がありません。なぜなら、長野県は「11月中旬頃に初雪が降る」という統計データがあるので、11月にスタッドレスタイヤへの交換を済ませる人も多いようです。
東海エリアの方で、信州や東北方面に車で旅行や仕事で行かれる方は、早めにタイヤ交換を済ませておくことで安心できるでしょう。
冬タイヤ→夏タイヤへの交換
先程は、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの交換時期の解説をしました。では、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの交換時期は、いつ頃が適切なのでしょうか。結論から言うと、「最低気温がマイナスにならなくなる月」というのが目安になります。
気象庁の統計データによると、東海エリアでは3月になると最低気温がマイナスにならなくなるようです。
※参考:気象庁〈観測開始からの毎月の値|愛知県〉
最低気温がマイナスになる時は、降雪や路面凍結の可能性があるので、スタッドレスタイヤはまだ必要となります。そのため、最低気温がマイナスにならなくなる月がスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの適切な交換時期といえるでしょう。
ただし、旅行などで雪のあるところや気温がマイナスになる場所に行く予定がある方は、その予定が終わるまで交換を先送りした方が安心です。
タイヤ流通センターの独自調査結果では
タイヤ流通センターの独自調査によると、東海エリアでのスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの交換は、「3月から4月にかけて多い」という結果が出ています。
※タイヤ流通センター
東海エリアは、3月になると最低気温がマイナスにならなくなるという統計データがあるので、3月から4月にかけてノーマルタイヤに交換する方が多いのでしょう。しかし、グラフを見て分かるように、東海エリアでは5月にノーマルタイヤに交換するという方も多くいらっしゃいます。山間部などでは雪が残っていたり、旅行などで気温が低い場所や雪が残っている場所に行かれる方は、5月までタイヤ交換は待った方が良いといえます。
季節ごとのタイヤ交換はどうやってする?
一年で2回、季節によるタイヤ交換を行う方も多いでしょう。しかし、タイヤ交換を行っている業者は数多くあり、どこに依頼しようか悩んでいる方も多いのでは。
そこで、ここではタイヤ交換をしてくれる業者3社と自分でタイヤ交換をする場合について解説します。それぞれのメリット・デメリットも紹介しますので、自分に合う業者選びの参考にしてみてください。
ディーラーで交換
ディーラーは、そのメーカーの車を扱うプロフェッショナルな整備士が揃っています。そのメーカーの車に関する知識や作業経験などは、どこの業者より持ち合わせています。「ディーラーに任せておけば安心」という方は多いです。
では、ディーラータイヤ交換を行うメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
ディーラーでタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。
・車種に合ったタイヤを選んでくれる ・作業の質が良く技術が高い ・ちょっとしたサービスをしてくれる ・自宅まで引き取り、納車をしてくれる |
ディーラーのメカニックたちは、その車の「最高な状態」を知っています。車の性能を最大限に発揮できるタイヤや、その人の乗り方に合ったタイヤなど、乗り手の意向や乗り方に合うタイヤを選んでくれます。
また、作業の質が良く技術も高いので安心できるだけでなく、自宅まで引き取り納車をしてくれる細かなサービスまでしてくれます。他にも、行きつけのディーラーであれば、予約に融通を効かせてくれることがあるのもディーラーの良さといえるでしょう。
デメリット
ディーラーでタイヤ交換するデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
・費用が他と比べて高い ・作業に時間がかかる ・持ち込みのタイヤ交換ができない場合がある ・取り扱いメーカーや種類が限られる |
ディーラーは、サービスの細かさや作業の質・技術の高さなどから、全体的に費用が他の業者と比べて割高になります。また、車検や点検、一般整備などの車も数多く受け入れているため、タイヤ交換だけでも作業に時間がかかる場合があることがデメリットです。
また、メーカーとの契約などの関係で、取り扱いタイヤメーカーや種類が限られること、タイヤの持ち込みができない・持ち込み料がかかるといったこともデメリットとしてあります。
とにかく安くタイヤ交換したい方には、向いていないでしょう。
タイヤ専門店で交換
タイヤ専門店は、タイヤのことを知り尽くしたプロのスタッフが多く在籍しています。タイヤについての知識や情報、経験などを一番持ち合わせているのもタイヤ専門店です。そのため、安心してお任せできるとあって多くの方が利用しています。
では、タイヤ専門店でタイヤ交換をするメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
タイヤ専門店でタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。
・選べるタイヤの種類が多い ・予算に合わせたタイヤ選択ができる ・タイヤの知識や情報が豊富で作業の技術力が高い ・保証が充実している |
タイヤ専門店を利用する一番のメリットは、タイヤの品揃えがとても豊富で、予算や希望に合うタイヤをプロに相談しながら選べるという点です。
タイヤについて分からない方にとっては、安心して最適なタイヤを購入できるといえるでしょう。
また、作業の丁寧さや技術力の高さ、タイヤの知識や情報の豊富さは専門店ならではのものがあります。他には無い、「タイヤそのものに対する保証」も充実しているのも魅力です。専門店でのタイヤ交換は、プロに相談しながらタイヤを購入でき、安心して作業を任せられるのでどなたにでもオススメできます。
デメリット
タイヤ専門店でタイヤ交換をするデメリットは、次のようなものが挙げられます。
・繁忙期は混み合う ・タイヤによっては工賃が高くなる |
タイヤ専門店はプロなので、安心して任せられると人気があるため繁忙期はとても混み合います。その分、待ち時間が長くなることがあるという点がデメリットといえます。ただしこのデメリットは、どこの業者に交換作業を依頼しても同じことになる可能性があります。なるべく混雑を避けタイヤ交換をしてもらうためにも、事前予約を活用しましょう。
また、タイヤのサイズや種類によって、工賃が通常よりやや高くなることがあります。交換作業に高い技術が必要となることがあるためです。タイヤ専門店にはタイヤに詳しいスタッフが在籍しているので、1度相談してみることをオススメします。
ガソリンスタンドで交換
ガソリンスタンドでもタイヤ交換ができる場所があります。普段利用しているガソリンスタンドで、タイヤ交換ができると便利ですよね。
では、ガソリンスタンドでタイヤ交換を行うメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
ガソリンスタンドでタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。
・店舗数が多く、身近な場所にある ・平日、休日関係なく緊急時にも対応可能なことが多い ・給油や洗車もできる |
ガソリンスタンドは、身近にある施設で店舗数が多く利用しやすいというのが1番のメリットです。思い立った時にすぐ行けることや、忙しく夜しか行けない方にとってはとても助かる場所です。
また、タイヤ交換ついでに給油や洗車が1つの場所で完結することもメリットといえるでしょう。
デメリット
ガソリンスタンドでタイヤ交換をするデメリットは、次のようなものが挙げられます。
・技術力に不安がある ・作業スピード重視の傾向がある ・タイヤの品揃えが限られる |
ガソリンスタンドにいる整備士の数は、とても少ないです。そのため、アルバイトなど作業経験が少ないスタッフがタイヤ交換を行うこともあり、専門店と比べると技術力に不安が残ると思う方も多いでしょう。ガソリンスタンドは、回転率を上げて利益を上げる収益構造なので、丁寧で細やかな作業よりもスピード重視の作業傾向があります。
また、タイヤは売れ筋のものだけが置いてあるケースが多く、自分の希望するメーカーやグレードのタイヤがあるとは限りません。
自分で交換
自分でタイヤ交換をするという方法もあります。自分でタイヤ交換ができれば、いざという時に役立ちます。
では、自分でタイヤ交換を行うメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
自分でタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。
・費用が安く済む ・自分のタイミングで交換できる ・緊急時の対応スキルが身につく |
自分でタイヤ交換ができれば、タイヤ交換費用がかなり安く抑えられます。
デメリット
自分でタイヤ交換をするデメリットは、次のようなものが挙げられます。
・力と体力が必要 ・確実に交換できないと脱輪の危険がある ・力加減を間違えるとボルトやナットが壊れる恐れがある ・ジャッキアップ中に車が落下する危険がある |
自分で交換する場合の一番のデメリットは、「危険が伴う」ことです。タイヤが正確に取り付けられていないと、走行中に脱輪や事故が起きる恐れがあります。また、力加減を間違えて締め付けると、ボルトやナットが壊れてしまう場合があります。他にも、車をジャッキで持ち上げている時に、車が落ちたり動いたりする危険も潜んでいます。
自力でのタイヤ交換は、かなりの労力とスキルが必要で危険と隣り合わせです。少しでも不安がある場合は、プロに頼んだ方が安心で確実といえるでしょう。
タイヤ交換をお得にするためのポイント
ここでは、タイヤ交換をお得にするためのポイントを3つ紹介します。ポイントを押さえて、お得にスムーズにタイヤ交換しましょう。
ポイント①事前予約
タイヤ交換は、計画的に行うことが重要です。交換を先延ばしにすることで、急な降雪に慌てて交換に飛び込むことになります。しかし、予約優先のため、半日から1日がかりになることもあり余計に時間がかかってしまいます。
今回解説したタイヤ交換時期の目安を参考に、早めに交換の予約を入れておきましょう。
ポイント②他の整備と一緒にする
タイヤ交換で車を預けたついでに、他の整備も済ませてしまうのもオススメです。オイル・エレメントの交換、バッテリーの点検、エンジンルームの点検など、タイヤ以外の箇所のチェックをしてもらうことで、何度も車を持ち込む手間が省けて便利ですよ。
ポイント③タイヤ保管サービスを使う
シーズンオフのタイヤは、タイヤに合う環境で保管することが重要です。直射日光が当たる場所や湿度の高い場所などは、タイヤの劣化を早めてしまうので避けましょう。
タイヤ交換後、そのままタイヤを預かってくれるサービスを行っているお店もあります。保管サービスを上手に利用して、タイヤを長持ちさせましょう。
交換時にはタイヤのチェックをしておこう
安全にドライブするために、タイヤ交換時には必ずタイヤの性能チェックをしておきましょう。万が一、不具合や異変に気づいた時はすぐに整備工場などに連絡し、点検してもらいましょう。
タイヤの溝の減り具合
タイヤの溝のチェックは、とても重要です。
ノーマルタイヤは、残り溝が4mm以下になると性能が低下するので寿命と言われています。ブリヂストンによると、4mm以下になると制動距離が延びると発表されています。また、1.6mm以下のタイヤは、法律で使用禁止されています。スリップサインというしるしで、1.6mmあるかないか判断できるので日頃からチェックしましょう。つまり、タイヤ溝が4mm以下になったら交換が望ましいといえます。
スタッドレスタイヤは、新品時から50%摩耗すると寿命と言われています。摩耗具合は、プラットフォームと呼ばれる印で判断できるので確認しましょう。性能が低下したスタッドレスタイヤでは、雪道での走行に不安が生じます。スタッドレスタイヤは、50%摩耗したら交換しましょう。
※参考:ブリヂストン<タイヤの寿命と交換時期>
プロの目で確認してもらう
タイヤ交換を利用し、プロにタイヤをチェックしてもらいましょう。今のタイヤの状態やあとどの位使えそうかなど、タイヤについて相談してアドバイスをもらいましょう。
次のタイヤが必要なら探しておく
次のシーズンでタイヤ交換が必要ならば、余裕をもってタイヤを探しておきましょう。繁忙期になると、タイヤ専門店でも在庫切れになる可能性があります。事前にタイヤ交換が必要と分かっていれば、余裕をもってタイヤを探し、希望するタイヤを購入しておきましょう。
まとめ
今回は、東海エリアのタイヤ交換時期について解説しました。東海エリアは、山側と海側で初雪の時期が異なるので注意しましょう。スタッドレスタイヤへの交換は、初雪の降る2週間程前が目安となるので、日頃から天気予報などのチェックをしておきましょう。
タイヤ交換できる業者は色々ありますが、今回解説したようなメリット・デメリットがあるので自分に合う場所を見つけてくださいね。また、事前予約やたいや保管サービスなどを利用して、お得にスムーズに交換しましょう。また、タイヤの溝のチェックや性能のチェックは忘れずに!不安ならプロの目で確認してもらうようにしましょう。
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。