タイヤのサイドウォールの傷は大丈夫?原因と対処法を徹底解説
タイヤの側面に傷がついているのを見たことがありますか?そのほとんどが縁石に擦ったことによってできる傷ですが、このまま乗っていても大丈夫なのかどうか不安になってしまう方も多いはずです。
この記事では、タイヤのサイドウォールに傷がついているときの原因や対処法について詳しく解説します。
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目次
タイヤのサイドウォールとは?
サイドウォールとは、タイヤの側面のことです。
車を横から見たときに見える部分であり、車に装着しているタイヤで最も目にする部分です。サイドウォールの表面には、タイヤのメーカーやタイヤサイズなどが印字されています。
サイドウォールの主な役割は、タイヤの骨組みである「カーカス」という繊維の層を保護して、カーカスが伸びたり損傷したりしないよう保護することにあります。
接地面などとは違ってある程度の伸縮性があり、地面と接触しているときに生じる衝撃を吸収する役割があります。
コーナリング時にはよくたわむことで片側のトレッドを地面にしっかりと密着させ、グリップ力を高めます。タイヤのサイドウォールは自動車が安全に走行するためにはとても大事な部分なのです。
タイヤのサイドウォールに傷がつきやすい原因
まずは、タイヤのサイドウォールに傷がついてしまう原因を見ていきましょう。サイドウォールに傷がつく原因は主に2つあります。
縁石に擦る、ぶつけることによりついた傷
サイドウォールはタイヤの側面であるため、釘やガラスを踏んで傷つくことはほとんどなく、直接地面に接地しているわけでもないので擦り減ることもありません。
では、サイドウォールに傷がつくのはどうしてかというと、そのほとんどが縁石やタイヤ止めなどに擦ったときに傷がついてしまうのです。
サイドウォールは接地面よりも柔らかくできているため、想像以上に傷つきやすい部分です。少し擦っただけでは深い傷になることはありませんが、強く擦ってしまった場合は注意が必要です。
また、縁石などに強くぶつけてしまったときにサイドウォールが膨らんでしまうことがあります。
これは「ピンチカット」と呼ばれており、内部のカーカスコードが切れてしまったために起こるもので、タイヤの危険を知らせてくれるサインです。
タイヤが劣化したことで起こるひび割れの傷
タイヤは経年劣化や保存状況によって、表面にひび割れが起こる場合があります。とくに汚れを放置したり、日光にあたっていたりするとゴムが硬化し、ひび割れが起きます。
サイドウォールはタイヤの中でも柔らかく劣化しやすい部分であり、日光にも当たりやすいので、注意が必要です。また、サイドウォールにタイヤワックスを塗ったり、洗車をしすぎたりすると、これもひび割れの原因となってしまいます。
タイヤのひび割れは年式が古くなってくるとどうしても起こってしまうものなので、定期的にチェックするようにしましょう。
タイヤのサイドウォールに傷、放置するとどうなる?
サイドウォールはタイヤの中でも柔らかい部分であり、深い傷が付いてしまうと大変です。サイドウォールの傷を放置することで具体的にどのような状態になってしまうのかを見ていきましょう。
傷やふくらみを放置
サイドウォールの傷は、縁石などに擦ることでできてしまうことが多いです。
少しの擦り傷であればタイヤ自体にあまり影響はないですが、深い傷がついているときはそれを放置してはいけません。
タイヤには常に車重で圧力がかかっている上に、走ったり曲がったりすることでサイドウォールは衝撃を吸収するためにたわむようにできています。
たわむことによって亀裂が広がり、深くなり、気づいたら危ない状況になっていたなんてもこともあります。何もせずに放置しているとタイヤがパンクやバーストを引き起こしてしまうため、大変危険です。
初めは浅いと思っていた傷が広がってしまう場合もあります。定期的にサイドウォールに傷がついていないか、ついている場合は広がっていないかをチェックすることが重要です。
縁石などに強くぶつけてしまってサイドウォールにふくらみができてしまったら、放置せずにタイヤを交換しましょう。
そのまま走行を続けていると、バーストしてしまう可能性がとても高いです。
ひび割れを放置
タイヤのひび割れは主に経年劣化で広がっていきますが、これも放置しすぎてしまうと危険です。
タイヤは常に車の重い車重を支えながら走っているので、柔らかいサイドウォールは圧力がかかってたわみ、徐々に傷が広がってしまいます。
その結果、タイヤの空気が少なくなってしまったり、パンクしてしまったりします。
タイヤの空気が少なくなっている時点で気づくことができずに走り続けた場合、バーストしてしまうこともあります。
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サイドウォールの傷の対処法
サイドウォールに傷がついていると、パンクしてしまったり、最悪の場合には走行中にタイヤがバーストしてしまいます。
大きな事故にも繋がりかねないので、サイドウォールに傷がついてしまった場合は早めに対処しなければなりません。
では、具体的にどのような対処法があるのでしょうか。傷の状態ごとの対処法をまとめて詳しく解説します。
サイドウォールの擦り傷やふくらみの対処法
サイドウォールを縁石などに擦ってしまった際にできる擦り傷については、傷が深い場合はなるべく早くタイヤを交換しましょう。
浅い傷の場合でも、広がって深い傷になりタイヤのパンクやバーストに繋がってしまう場合がありますので、様子を見るとしてもこまめに注意して見なければなりません。
サイドウォールは他の部分よりも柔らかくなっていることでよくたわみ、タイヤへの衝撃を吸収する大事な部分です。
走行していなくても常に圧力がかかっている部分なので、浅く思えていても傷が広がりやすいです。
ですので、サイドウォールに傷が付いてしまった場合は、なるべく早くタイヤを交換しましょう。
ピンチカットは内部の繊維層であるカーカスが壊れてしまっているというタイヤの危険信号です。タイヤがバーストしてしまうと大きな事故に繋がることもあるので、すぐにタイヤを交換しましょう。
【重要】タイヤのサイドウォールに傷があると車検に通りません!
車検は、国が定める安全基準を満たした車でなければ通すことができません。
国土交通省の保安基準第167条にはタイヤの傷について、「亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること」と書かれています。
浅い傷であれば車検は通りますが、深い傷やカーカスが見えるほどの損傷などの場合は車検を通すことができません。
車検を通すことができないということは、それだけ危険性の高いものということです。
安全のためにも、サイドウォールが傷ついてしまっていたり、ひび割れがひどかったりするタイヤはすぐに交換しましょう。
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まとめ
タイヤのサイドウォールは、車が安全に走行するための重要な部分です。圧力がかかっているために傷が広がりやすいので、浅い傷でも侮ってはいけません。
タイヤの傷は放置してしまうとパンクやバーストを引き起こすことがあり、とくに高速走行中のバーストは大きな事故に繋がることもあります。
安全に走行するために、サイドウォールに傷がついたタイヤやひび割れが悪化したタイヤは、早めの交換を心がけましょう。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。