初めてのタイヤ交換!タイミングや費用、やり方など基本知識を解説
初めてのタイヤ交換は、「いつすれば良いのか、どこに頼めば良いのか、何を準備すれば良いのか」など、わからないことだらけです。
しかし、タイヤ交換は車に乗る限り必要です。タイヤは安全走行の基盤でもあるため、タイヤ交換が必要なタイミングややり方はドライバー必須の知識といえます。
この記事では、初めてタイヤ交換をする方に向けて、作業前に知っておくべき知識を網羅し解説しました。ショップで交換してもらうべきか、自分でもできるのかなど、気になるポイントも解説します。
最後まで読み、正しいタイヤ交換のためのヒントとしてください。
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目次
初めてのタイヤ交換!いつすれば良い?
はじめに、タイヤ交換のタイミングを知っておきましょう。タイヤ交換は、「寿命」「パンク」「季節の変わり目」に必要です。それぞれを詳しく解説します。
タイヤが寿命になったとき
タイヤは乗る度に摩耗します。また経年劣化する消耗品でもあるため、寿命を迎えたら交換しなければなりません。
タイヤの寿命は、次の3つのポイントで見極めましょう。
タイヤの溝がなくなった
タイヤの溝が擦り減ってきたら、寿命が近いサインです。タイヤの溝の残り具合は、「スリップサイン」で判断します。
スリップサインとは、タイヤの溝が残り1.6mmになるとあらわれる印です。法律で「タイヤの溝は1.6mm以上なければいけない」と定められているため、スリップサインがあらわれたらタイヤは寿命を迎えています。速やかに交換しましょう。
タイヤのゴムが硬化した
タイヤはゴムでできているため、直射日光や風雨によって硬化します。新品のタイヤも野ざらしにされていると、あっという間に劣化します。ゴムが硬くなったタイヤはヒビ割れが起きやすく、バーストの危険性も伴うため、交換が必要です。
新品のタイヤにはゴム特有の弾力感があります。もしタイヤを指で押してみて弾力を感じられなかったら、タイヤ専門店や整備工場で点検を受けましょう。
新品タイヤの購入から4~5年経過した
タイヤには使用期限があります。タイヤメーカーは「製造から約5年」を使用期限としており、それ以上経過したタイヤは使用を控えるよう推奨しています。一般的には10年ほどは持つともいわれますが、製造から5年程度経ったタイヤは、念のためプロの整備士に見てもらった方が良いでしょう。
タイヤの製造年は側面に刻印されていますが、片面にしかないためタイヤを履いたままでは見られない場合があります。ショップなどに車を持ち込み、チェックしてもらうのがおすすめです。
パンク・バーストしてしまったとき
タイヤがパンクやバーストした場合も、交換が必要です。
パンクを放置したまま走行すると、乗り心地が悪いだけではなく必要以上にタイヤに傷をつけます。空気圧不足によってタイヤの接地面積が大きくなるためです。すぐに工場に持ち込めば穴をふさぐ修理で対応できたはずのパンクも、タイヤそのものを交換しなければならなくなることもあります。
パンクやバーストが起きたらスペアタイヤに交換し、すぐにプロに相談しましょう。ショップでは劣化や空気圧不足、溝の残り具合など、タイヤの状態も同時に点検してもらえる点もメリットです。
季節が変わるとき
秋から冬、冬から春に季節が変わるときは、夏タイヤとスタッドレスタイヤの交換が必要になります。雪国でなくとも、降雨後の冷え込みで路面が凍結するケースはよくあります。夏タイヤで凍結・積雪した道を走るのはスリップ事故の原因となり、危険です。冬場の最低気温が0度付近になる地域では、かならずスタッドレスタイヤに交換しましょう。
夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換時期
スタッドレスタイヤへの交換は、初雪の1か月前程度が目安です。関東以北なら10月末~11月中、関東地域は12月初旬には交換を済ませましょう。
スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期
夏タイヤに戻すタイミングは、地域で最後に雪が降る時期を過ぎてからが目安です。関東以北は4月中旬以降、関東なら3月中旬ごろが良いでしょう。
タイヤ交換はどこでできる?
タイヤは、タイヤやカー用品を扱うショップ、ディーラー、自動車整備工場、ガソリンスタンドなどで交換できます。それぞれの特徴を解説します。
タイヤ専門店
タイヤ専門店はタイヤに関する専門スタッフが揃っていることが特徴です。有名ブランドからお手頃なアジアンタイヤまで品揃えも豊富なため、急なタイヤ交換でも希望に合うタイヤが購入できます。比較的安価にタイヤを購入できる点もメリットです。
カー用品店
カー用品店でもタイヤ交換が可能です。基本的なタイヤが揃っているため、ニーズに合ったタイヤを探しやすいでしょう。タイヤ交換を待つ間にカーアクセサリなどの買い物ができる点もメリットです。
ディーラー
新車を購入した際のディーラーでもタイヤ交換を行っています。自宅まで車を取りに来てくれるなど、丁寧なサービスが特徴です。ただし取り扱うタイヤの種類は多くありません。また交換費用も比較的高くなりがちです。
自動車整備工場
地元の自動車整備工場で交換してもらう方法もあります。工賃が安いところが多く、オフシーズンタイヤの保管サービスを行う工場もあります。ただし初めての持ち込みはどこに工場があるかわからない点はデメリットになるかもしれません。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドはもっとも手軽に交換を依頼できる場所でしょう。予約不要で交換でき、店頭にあるタイヤならその場で購入しての交換も可能です。ただしタイヤの品揃えは最低限です。またプロの整備士が常駐するガソリンスタンドはほとんどありません。
タイヤ交換の所要時間と費用相場は?
初めてショップや工場にタイヤ交換を依頼する場合、待ち時間がどれくらいなのかは気になるポイント。予約した方が良いのか?費用はどれくらいか?といった疑問に答えます。
所要時間
タイヤ交換にかかる時間は、4本で30分~1時間ほどです。待合スペースでお茶を飲んだり、店内で買い物をしたりしながら待ちましょう。スタッフに声をかけておけば、待ち時間にいったん外に出ても構いません。
タイヤ交換は、予約してから行くのがおすすめです。工場が混み合っており、想定以上に時間がかかるケースもあるためです。
とくに急な降雪時はタイヤ交換が集中し、1日待ちになる場合もあります。天気予報をこまめにチェックし、雪が降る前に余裕を持って交換を済ませましょう。
交換工賃
タイヤ交換にかかる工賃は、タイヤ1本あたり1,650円~2,200円(税込)が目安です。4本交換する場合で6,600円~11,000円(税込)と見積もっておきましょう。
ホイールバランスの調整やタイヤのローテーション、エアバルブの交換など、別途作業が発生すると追加費用がかかります。
タイヤ交換に必要な費用は、以下の記事も参考にしてください。
タイヤ交換は初めて、自分でもできる?
「ショップや工場にタイヤ交換を頼むと工賃がかかる、それなら自分で交換しようか」と考える方も多いかもしれません。自分でタイヤ交換をする際には、工具の準備と正しい手順理解が大切です。一つひとつ解説します。
自分でタイヤ交換する際に必要な工具
自分でタイヤ交換をする場合、少なくとも次の工具は必要です。
交換タイヤ、空気圧チェッカー、ジャッキ、マイナスドライバー、十字レンチ・トルクレンチ、軍手 |
空気圧チェッカーは、交換タイヤの空気圧が適正か調べるために使います。空気圧が不足していたら、ショップや整備工場で充填してもらいます。
車を持ち上げるジャッキ、ナットを締めるレンチ、ホイールカバーを外すときに使うマイナスドライバーは必須。十字レンチやトルクレンチがあると、作業効率が上がります。
自分でタイヤ交換する手順
自分でタイヤ交換する際は、広く安全な場所で手順に沿って進めます。
① ジャッキアップする
車のジャッキアップポイントを確認し、ジャッキをまっすぐ入れて咬ませます。ジャッキアップしたら、地面と車の間にタイヤを挟んでおくと安全対策になります。
1回のジャッキアップでタイヤ1本ずつ、またはフロントタイヤ・リアタイヤ各2本ずつの交換が可能です。
② ナットを外す
ホイールカバーはマイナスドライバーを隙間に差し込み、外します。傷がつきやすいので注意しましょう。
タイヤとホイールはナットで固定されています。レンチを使い、ナットを1つずつ外します。ホイール1本あたりナット4~5個が使われています。外したナットを失くさないよう、ケースなどに入れておくのがおすすめです。
③ タイヤを車につける
外した部分に新しいタイヤを取り付けます。タイヤの側面に矢印があるタイヤは、回転方向を示しています。装着の向きに注意しましょう。
ナットの締め付けには、既定の強さがあります。締め付けが規定より緩いと外れやすく、強いと破損の原因となります。かならず規定に合った締め付けトルクを使ってください。
④ 外したタイヤを保管・廃棄する
外したタイヤを保管する場合は、直射日光や風雨が当たらない、風通しの良い場所に置きましょう。
タイヤの廃棄は専門業者に依頼します。カー用品店や整備工場で引き取ってくれる場合もあるため、問い合わせてみてください。自治体のゴミ処理場では処分できません。
自分でタイヤ交換する場合の注意点
自分でタイヤを交換する際は、安全性に十分配慮しましょう。
タイヤ交換できる場所は、地面が平坦で硬く、十分に広いところです。共有駐車場や公園などでの作業は、周囲の安全確保が難しいため避けてください。また自分自身の安全にも注意します。
ジャッキは、かならずジャッキアップポイントを探し、確実に咬ませてください。ポイントがずれると、ジャッキが外れ車が落ちてくるおそれもあります。
またナットは「対角線上を順番に締める」のがコツです。順番を守らないと、取り付けバランスが偏りナットが緩みやすくなります。
タイヤ交換は自分でもできないことはありません。しかし安全性や確実性を考えると、プロに依頼した方が安心です。
交換するタイヤはどこで用意すれば良い?
初めてのタイヤ交換では、交換する新しいタイヤも用意しなければなりません。タイヤはどこで買うのがお得なのでしょうか。ショップで買う場合と、通販で買う場合とを比較します。
ショップで購入する
タイヤ専門店などのショップで購入すると、希望と車に合うタイヤをプロが選んでくれる点がメリットです。また購入したその場で交換してもらえるため、交換作業が手軽に済みます。
商品のラインナップも豊富なため、予算に合わせて最適なタイヤを選びたい方にも向いています。
通販で購入する
タイヤは通販でも購入できます。店頭で買うより安いタイヤが多く、人気を集めています。ただしショップや工場に持ち込んで交換すると、工賃が割高になる場合があります。
また現物を見て買うことができないため、品質に不安が残る、商品説明と違うタイヤが届くといったトラブルに遭う恐れもあります。
初めてのタイヤ交換で知っておくべき基本知識
初めてタイヤ交換をする前に、かならず知っておきたい基本知識を4つ解説します。車に乗り慣れた方も、あらためて確認しておきましょう。
タイヤの「履き替え」と「組み換え」の違い
タイヤ交換には「履き替え」と「組み換え」があります。履き替えだけか、組み換えも必要かによって工賃も変わるため、しっかり理解しておきましょう。
◎履き替えとは
タイヤの脱着作業を指します。外すタイヤにも新しいタイヤにもホイールが付いており、車体に付けかえるだけの作業のことです。
夏タイヤからスタッドレスタイヤへの定期交換など、ホイール付きのタイヤを2つある場合に行います。
◎ 組み換えとは
タイヤとホイールの脱着作業をいいます。古いタイヤからホイールを外し、新しいタイヤに付け替える作業です。
タイヤが寿命になり、ホイールから外して廃棄しなければならない場合などに行います。
タイヤのローテーション
タイヤは運転の癖や路面状況などによって、摩耗に偏りが出ます。1本だけ摩耗しすぎること(偏摩耗)を防ぐため、タイヤの装着位置を定期的に変えるローテーションが推奨されています。
夏タイヤとスタッドレスタイヤの交換など定期的にタイヤ交換をする方は、ショップでローテーションしてくれるため心配はいりません。スタッドレスタイヤに交換する機会がない方は、1年に1回程度のローテーションで偏摩耗を防げます。
新品タイヤを選ぶポイント
燃費性能を重視した「エコタイヤ」や静音性を高めた「コンフォートタイヤ」など、タイヤといってもさまざまな種類があります。タイヤを選ぶ際は、性能にも注目してみてください。
また軽車両専用、SUV専用など、車種によっては専用タイヤを使った方が良い車もあります。
中古タイヤの注意点
安さが人気の中古タイヤですが、購入時には注意すべきポイントがあります。
タイヤは安全走行の中心的な役割を果たします。傷やパンクの修理痕がないか、よく確認してください。溝も十分に残っているか目視します。4本すべてのスリップサインをチェックすると安心です。
通販や個人間のやり取りでは、「商品が届かない」「商品説明と違うタイヤが届いた」などのトラブルも考えられます。不安な場合は、ショップで新品タイヤを買うようにしましょう。
タイヤ流通センターにはお手頃価格のタイヤも数多く揃っています。中古タイヤに少し上乗せすれば、新品タイヤを手に入れられます。
まとめ
タイヤは消耗品です。タイヤ交換は車に乗る限り必要なため、交換のポイントや手順、タイミングなどを正しく押さえておきましょう。
「まだ使えそう」と思っても、プロの目から見ると危険が潜んでいる場合もあります。ご自身と同乗者の安全のためにも、ショップや工場での定期点検をおすすめします。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。