タイヤ交換の出張サービスとは?メリット・デメリットやタイヤ専門店との違いを解説
タイヤ交換の出張サービスは、自宅にいながらタイヤ交換が完了する利便性で人気を集めています。しかし「自宅で作業して本当に安心なのか?」「ショップで交換するより割高なのでは?」などの不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、自宅までタイヤ交換をしに来てくれる出張サービスについて、概要やメリット・デメリットを解説します。出張交換とショップでの交換、それぞれに向いているタイプも紹介しました。
ぜひ最後までご覧いただき、ライフスタイルや希望に合ったタイヤ交換ができる場所を見つけるヒントとしてください。
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目次
タイヤの出張交換サービスとは?
タイヤの出張交換サービスとは、整備士が指定の場所を訪問しタイヤ交換を行ってくれるサービスです。自宅や職場の駐車場で予約時間に交換が完了します。ショップに行く時間がない方や自分の都合に合わせてタイヤ交換を済ませたい方に支持されています。
作業に使う道具は整備士がサービスカーに載せて持参するため、依頼主が用意する必要はありません。
サービス対応エリアは店舗によって異なります。店舗近隣に限定する会社と、全国対応している会社とがあるのでチェックしてみましょう。
全国47都道府県に対応する大手タイヤの出張交換サービスが「Seibii(セイビー)」です。Seibiiはタイヤ交換のほか、出張車検や故障対応、出張洗車、パーツの取付などにも対応しています。
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出張型タイヤ交換のメリット
自宅まで整備士が作業に来てくれる出張型タイヤ交換には、ショップでのタイヤ交換にはないメリットが3つあります。
忙しい方やタイヤを運びたくない方必見のメリットを、3つ解説します。
自宅で待っているだけでタイヤ交換が完了する
出張型タイヤ交換を利用すれば、わざわざショップまで行かなくて済みます。「タイヤ交換のために、車とタイヤを移動させなくて良い」利便性が、1つ目のメリットです。
出張タイヤ交換で整備士と依頼主がやり取りするのは「鍵の受け渡し」のみ。鍵を預ければ、後は自分の時間を過ごせます。仕事や家事、趣味など、時間も自由に使えます。
職場の駐車場で交換してもらえば、勤務終了時間までにタイヤ交換が終わっています。
タイヤをショップまで持っていかなくても交換できる
タイヤ交換の際、重いタイヤをショップまで持っていくのが面倒だという方は少なくありません。ホイール付きのタイヤは1本20kgほどもあり、4本を車に積み込むだけで重労働です。
また屋外に保管していたタイヤを載せると、車内が汚れる心配もあるでしょう。
出張交換サービスを利用すれば、タイヤをショップまで運ぶ手間が省けます。訪問した整備士がタイヤを保管場所から取り出し、外したタイヤをまた保管場所に置いておいてくれるため、依頼主は何もしなくて良いのです。
「とにかく手軽!」が、出張型タイヤ交換のメリットです。
自分の都合に合わせてタイヤ交換ができる
出張型タイヤ交換は、交換日を予約して利用します。在宅しており車を使う予定がない日など、都合に合わせてタイヤ交換を済ませられます。
天気予報を見て「そろそろスタッドレスタイヤに交換しようか」と思ったら、予定と予約カレンダーとを見比べ、じっくり交換計画を立てられるのも魅力です。
出張型タイヤ交換はWEB予約やキャッシュレス決済に対応したサービスも多く、利便性が高い選択肢だといえます。
出張型タイヤ交換のデメリット
メリットが多く見える出張型タイヤ交換ですが、一方で注意が必要なポイントもあります。出張型タイヤ交換を使う前に知っておきたいデメリットを、4つ解説します。
広く安定した作業スペースを確保しなければならない
出張型のタイヤ交換サービスを利用するためには、以下の条件を満たす作業スペースが必要です。
◎出張型タイヤ交換に必要なスペース 固く平坦な地面 サービスカーの駐車場所 作業できるだけの広さ |
公園の駐車場など、公共性の高い場所でのタイヤ交換は避けましょう。
コインパーキングでの交換に対応しているサービスもありますが、「パーキング管理者への許可申請」「サービスカーの駐車代金」は依頼主が負うことになります。
また立体駐車場での作業もできません。
作業工賃がショップより割高になりやすい
出張型であるため、工賃はショップでタイヤ交換するよりも高くなる場合があります。出張型タイヤ交換サービスの工賃を、タイヤショップと比較してみましょう。
ショップ名 | 交換工賃(4本あたり) | 備考 |
---|---|---|
Seibii | 1回 11,000円 2回セット 13,200円 |
・出張費無料 ・タイヤ保管場所が遠い、タイヤの出し入れに5分以上掛かる場合などは2,000円追加 ・作業予定日3~2日前からキャンセル料発生 |
タイヤ流通センター | 6,600円~ | |
オートバックス | 4,400円~ | 15分/本~ |
イエローハット | 4,400円~ | バランス測定調整料込み 20分~ |
自宅で交換できる利便性はあるものの、工賃を節約したい方には出張交換サービスは向いていないといえます。
交換タイヤはあらかじめ準備しておかなければならない
タイヤの出張交換サービスは、「保管中のタイヤを、いま車についているタイヤと交換する」のが基本です。つまり履き替えるタイヤは、先に用意しておかなければなりません。
新しくタイヤを購入して交換する場合は、買ったタイヤを自宅まで運んでおく必要があります。また出張タイヤ交換は「ホイール付け替え」には対応していないため、ホイールを新しいタイヤに付け替えて交換する場合もショップで作業してもらう必要があります。
タイヤを購入して交換するタイミングでは、利便性より不便を感じやすいかもしれません。
部品の不足など、想定外の事態に対応しにくい
出張型タイヤ交換では、ナットなどの部品はすべて揃えておく必要があります。万一足りなかった場合、サービスカーにある部品で代替できなければ交換作業が完了できません。
とくに盗難防止用ナット(ロックナット)を使っている場合は、商品一式が揃っていることを確認してから依頼するようにしてください。
ショップならあらゆる部品が揃っているため、不足があっても代用品をすぐに用意できます。
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出張型タイヤ交換が向いているタイプ
出張型タイヤ交換がおすすめのタイプを、4つ紹介します。あてはまる項目があるかどうか、チェックしてみてください。
自宅に広い作業スペースがある
まず出張タイヤ交換がむいているタイプは、自宅に広く安全な作業スペースを確保できる方です。アスファルトやコンクリート、硬い土など安定した地面で、サービスカーが停められるスペースがあれば、出張型タイヤ交換を検討しても良いでしょう。
ただし固く広い地面でも、傾斜があると作業には不向きです。道路に近すぎる場所や、立体駐車場での作業も避けましょう。
交換作業の場所に不安がある場合は、ショップでの交換をおすすめします。
交換タイヤ(ホイール付き)がある
自宅に交換するタイヤがある方も出張型タイヤ交換が向いています。
ただし出張型タイヤ交換で取り扱えるタイヤは、「ホイール付きのみ」である点に注意しましょう。ホイールの付け替えが必要なタイヤや、新しくタイヤを購入し交換する場合は、タイヤ購入したショップで取付までしてもらったほうがスムーズです。
また廃タイヤの処分は、会社によって対応が異なります。あらかじめ、処分の可否や費用を確認しておきましょう。
タイヤ交換の待ち時間をもったいないと感じる
タイヤ交換には60~90分ほどかかります。「ショップで手持無沙汰に待つ時間がもったいない」と感じる方は、出張型タイヤ交換を利用してみましょう。車の鍵を預ければ、あとは作業終了まで自由に過ごせます。
一方でタイヤ専門店は、作業環境が整っているゆえに短時間で作業を終えられるというメリットがあります。タイヤ交換を待つ間、ショップの外で別の用事を済ませることも可能です。
タイヤ専門店でのタイヤ交換が向いているタイプ
タイヤ専門店など、ショップでのタイヤ交換が向いているタイプも紹介します。タイヤの購入が必要な場合や、他の整備も同時に済ませたい方、タイヤのメーカー・ブランドを指定したい方などは、ぜひチェックしてみてください。
タイヤを安く購入して交換したい
「タイヤにスリップサインが出ている」「タイヤがそろそろ寿命のようだ」など、購入を伴うタイヤ交換の場合は、タイヤ専門店での作業がおすすめです。タイヤの購入から交換、廃タイヤの処分までまとめて依頼できるからです。
かさみがちなタイヤ本体価格を安く抑えられるのも、タイヤ専門店の魅力。またタイヤのラインナップも豊富です。ブリヂストン、ヨコハマタイヤなどの国内有名メーカーから、コスパの良さで人気のアジアンタイヤまで、こだわりに合ったタイヤを選べます。
秋口や春先など、季節の変わり目に行われるキャンペーンを狙うとさらにタイヤ購入費用を節約できます。
タイヤや車、カー用品について相談したい
出張サービスでは、予約された作業だけを行います。また依頼主が整備士とやりとりするのは、基本的に鍵の受け渡しだけです。依頼した内容以外の作業や相談は受けてもらえません。
一方、タイヤ専門店なら、タイヤ交換を待つあいだにタイヤやカー用品についてサービスマンに相談もできます。もし気に入ったパーツがあれば、タイヤ交換のついでに取り付けることも可能。車に関する総合的なサービスが受けたい人には、タイヤ専門店が向いています。
タイヤ交換と同時に点検や整備も頼みたい
タイヤ交換だけが車の整備ではありません。定期的なオイルやエレメント交換、バッテリーチェックなど、細かなチェックが必要です。タイヤ専門店のタイヤ交換は整備工場で行うため、どのような整備にも対応できる点が魅力です。
忙しい人ほど、一度ですべて済ませてしまいたいと思うのではないでしょうか。「タイヤ交換のついでに」点検や整備を頼めるタイヤ専門店は、時間効率の良い選択肢です。
タイヤ流通センターならタイヤ購入から交換までワンストップで作業します
タイヤは、車の安全を文字通り足元で担っています。「車に適合するタイヤを選ぶこと」「正確に取り付けること」「タイヤの状態を細かくチェックすること」など、どれも安全走行に欠かせません。
また左右のバランス調整や空気圧のチェック、ローテーション、規定を遵守した廃タイヤ処分など、実は非常に多くの作業工程が必要です。
安全を担うタイヤは、専門店に任せるのが安心です。タイヤ流通センターはタイヤの購入から交換作業、廃タイヤの処分まで、ワンストップでサービスを提供します。
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まとめ
降雪地域なら年2回、雪が降らなくても数年に1度はやらなければならないのが、タイヤ交換です。重いタイヤを運ぶ手間や交換工賃を考え、億劫になる方も多いかもしれません。
タイヤ交換をできるだけ手軽に済ませたい方には、出張型タイヤ交換サービスがおすすめです。全国対応しているサービスもあり、WEB予約と事前決済でスムーズに作業が完了します。
タイヤについてプロに相談したい、交換タイヤをできるだけ安く買いたい方は、タイヤ専門店をご利用ください。タイヤ流通センターならわかりやすい定額料金で、国内外の良質なタイヤをご案内します。
※タイヤ流通センターでは出張でのタイヤ交換サービスは行っておりません。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。