スタッドレスタイヤは寿命が短い!?見極めるポイントと長持ちさせるコツを解説
「今季一番の冷え込み」との文字が、ニュースに流れる季節がやってきました。そろそろ、スタッドレスタイヤに交換しないと、と考える人も多いのではないでしょうか。
さて、倉庫に保管しているスタッドレスタイヤは、まだ寿命を迎えてはいませんか?実はスタッドレスタイヤは、夏タイヤより寿命が短め。「まだ大丈夫だろう」とショップに交換を依頼したら、寿命だと言われて驚いた、という人も毎年見られます。
スタッドレスタイヤへの交換で慌てないためにも、この冬チェックしておきたい「スタッドレスタイヤの寿命の見方」を解説します。あわせて、スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツや、コスパ良くスタッドレスタイヤを買えるショップも紹介しました。
冬の道路を安心して、安全に走るために、スタッドレスタイヤの寿命を詳しく見ていきましょう。
▼この記事を最後まで読んでわかること
・スタッドレスタイヤの寿命を見極め方
・スタッドレスタイヤの寿命をプロに見てもらう方法
・寿命を迎えたスタッドレスタイヤの処分方法
・スタッドレスタイヤをお得に購入するポイント
タイヤ4本セットが¥8,900(税込¥9,790)~!
簡単3ステップで予約完了。初めての方でも安心♪
目次
スタッドレスタイヤの寿命がわかる4つのポイント
スタッドレスタイヤの寿命を見るポイントは、次の4つです。
- プラットホームの露出
- ゴムの硬化
- ゴムの傷み
- 製造からの経過年数
それぞれ、どのような点をチェックすれば良いのでしょうか。詳しく解説します。
プラットホームが露出している
画像引用:ウェザーニュース
プラットホームとは、スタッドレスタイヤの限界を示すサインです。新品のスタッドレスタイヤが50%摩耗すると、あらわれるようになっています。スタッドレスタイヤはグリップ力が重要。新品から半分ほど溝が減ると、性能を十分に発揮できなくなるといわれており、使用可否の境界を示す印がプラットホームです。
プラットホームはタイヤのトレッド(地面と接する部分)の溝につくられています。トレッドが摩耗するにつれて、徐々にトレッドとプラットホームの段差が少なくなり、50%ほど摩耗すると、トレッドとプラットホームがつながる仕組みです。
トレッドとプラットホームがつながったスタッドレスタイヤは、限界を迎えています。速やかに、新しいタイヤに交換しましょう。
ちなみにプラットホームを見つける際は、まずタイヤのサイドウォール(側面)にある矢印(↑)を探します。矢印をトレッド側に延長した先に、プラットホームが隠れています。
「プラットホーム」「スリップサイン」の違い
プラットホームとよく似た印に「スリップサイン」と呼ばれるものがあります。スリップサインも、トレッドに隠れるように設置された、摩耗を示す印です。
スリップサインは、タイヤの溝が残り1.6mmになるとあらわれます。スリップサインは、タイヤそのものの寿命をあらわす印。スリップサインが出たタイヤを装着して走行すると、交通違反の対象となります(違反点数2点)。
プラットホームはスタッドレスタイヤだけに付けられていますが、スリップサインはすべてのタイヤに付いています。スリップサインは、タイヤ側面にある「三画(△)」の刻印をトレッド側にたどると、見つかります。
タイヤのゴムが硬化している
タイヤはゴムでできています。ゴムは直射日光や紫外線、温度変化など、さまざまな要因で硬化します。硬化はグリップ力の低下につながる、タイヤの寿命の要因の1つです。
スタッドレスタイヤは、ツルツルした積雪路や凍結路でもグリップできるよう、夏タイヤより柔らかめのゴムで作られています。だからこそ、硬化は致命的。ゴムが硬くなったスタッドレスタイヤで雪や氷の上を走行すると、スリップするおそれがあります。
ゴムの硬化度合いは、硬度計という道具で測定できます。タイヤのトレッド面に硬度計を当てると、数値で硬さがわかるものです。3,000円~4,000円と手頃な価格で販売されているため、1つ用意しておいても、損はありません。
また、触っただけでも、ある程度は硬さを判断できます。スタッドレスタイヤは本来、人の力で「グニュッ」としなるほどの柔らかさを持っています。
トレッドのブロックを指で押して、確かめてみてください。もし、力いっぱい押してもしならないようなら、タイヤが硬化しているサインです。
タイヤのゴムが傷んでいる
タイヤの硬化や劣化は、目に見える傷となってもあらわれます。
よく見られるのは、サイドウォールとトレッドの境目にあらわれる「ヒビ」です。しわのような、細かなヒビが入ったタイヤは、寿命を迎えている可能性があります。
空気圧不足・空気圧過多、耐荷重の超過、激しい衝撃などによってタイヤの内部に傷が付くと、表面にこぶ状のふくらみや剥がれが起きる場合もあります。
タイヤゴムの傷みは、放置しておいても決して直りません。もし傷が見られたら、速やかにショップや整備工場に相談してください。放置するとパンクやバーストなど、重大事故につながるおそれがあります。
製造から5~6年が経過している
タイヤは、経年劣化します。使っていないタイヤも、製造から3年ほど経つと、徐々にしなやかさが失われていきます。5〜6年経つと硬化が始まり、寿命が近くなるといわれます。
とりわけ、ゴムの柔らかさとグリップ力が重要なスタッドレスタイヤは、製造からの経過年数にも注意してください。
タイヤがいつ作られたかを知りたいときは、サイドウォールをチェックしましょう。アルファベットと4桁の数字でできた刻印があるはずです。
このうち、数字の上2桁が「製造週目」をあらわし、下2桁は「製造西暦」を示します。
「〇〇1822」とあれば、2022年の18週目、つまり4月に製造されたタイヤである、という意味です。
タイヤを購入した時期は、つい忘れてしまうもの。日常点検のついでに、チェックしてみてください。
スタッドレスタイヤの寿命が短い理由
スタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べ、寿命が短いといわれます。その理由は、夏タイヤに比べて柔らかいゴムでできているためです。
スタッドレスタイヤを装着し、翌年の春にまた夏タイヤに交換するまでの数か月、常に雪や氷のある路面を走行するという人は、多くはないでしょう。大半の地域の人は、「雪が降ったとき」「凍結したとき」に備えてスタッドレスタイヤを装着しつつ、実際はドライ路面を走る日の方が多いものです。
柔らかなゴムでできたスタッドレスタイヤは、接地面積も広くなります。広い面積で路面に接しつつ、かつ素材が柔らかいため、摩耗スピードが速いのです。
夏タイヤと同時期に購入したにもかかわらず、スタッドレスタイヤの方が早く寿命が訪れるのは、ゴムの素材の違いが理由です。
スタッドレスタイヤの寿命は、プロにチェックしてもらおう
スタッドレスタイヤで安全に走るためには、寿命を迎えていないか、定期的なチェックが大切です。しかし、「自分で見てもよくわからない」「結局、寿命なのか判断できない」と感じる人も、少なくないでしょう。
スタッドレスタイヤの寿命に不安を感じたら、ぜひ、プロに見てもらってください。多くのタイヤを見てきている整備士なら、タイヤの状況を素早く、的確に判断してくれます。
馴染みのショップや整備工場をつくっておき、買い物のついでや、通りがかりに、気軽に寄って見てもらうと、いつでも安心してドライブを楽しめるようになります。
スタッドレスタイヤが寿命を迎えたらすべきこと
スタッドレスタイヤが寿命を迎えたら、すべきことは3つです。詳しく見てみましょう。
速やかに新しいタイヤに交換する
まず、寿命を迎えたスタッドレスタイヤから、新しいタイヤに速やかに交換してください。
寿命となったスタッドレスタイヤは、積雪・凍結路での安全走行が保証されません。スリップやスタックし、車を動かせなくなる事態も考えられます。
また、交換する際は、4本すべて交換します。新品タイヤと古いタイヤが混在していると、走行が不安定になる可能性があります。
古いタイヤを処分する
寿命を迎えた古いスタッドレスタイヤは、ショップに処分を依頼します。タイヤは環境省によって「適正処理困難物」と指定されており、専門ルートに乗せないと処分できない決まりだからです。
家庭ごみとして自治体の集積場に出したり、市町村の清掃センターに持ち込んだりすることはできません。
また、処分には費用がかかります。タイヤの処分費用は、1本あたり500〜800円程度が相場です。
夏タイヤの寿命もチェックする
スタッドレスタイヤが寿命を迎えた際は、夏タイヤの寿命もチェックしておきましょう。スタッドレスタイヤの方が摩耗しやすいとはいえ、夏タイヤの方が装着シーズンは長め。同時に購入した場合、夏タイヤも寿命を迎えている可能性があります。
コスパ良くスタッドレスタイヤを買えるショップ
スタッドレスタイヤを新しく購入する際、気になるのは「値段」ではないでしょうか。近年の価格高騰は、タイヤも無縁ではありません。
ここからは、コスパ良くタイヤを購入できるおすすめのショップを紹介します。
タイヤ専門店
タイヤ専門店とは、名前の通りタイヤを専門的に取り扱うショップです。タイヤメーカー直営のタイヤ店と、さまざまなブランドのタイヤが揃う総合タイヤ専門店とがあります。
タイヤメーカー直営のタイヤ専門店には、以下があります。
- タイヤ館(BRIDGESTONE系)
- タイヤガーデン(YOKOHAMA系)
- タイヤセレクト(DUNLOP系)
ただ、タイヤメーカーの直営店は、タイヤのラインナップがメーカーのものに限られます。また、価格も高い傾向が見られます。
コスパの良いタイヤを探したい人には、総合タイヤ専門店がおすすめ。たとえば、タイヤ流通センターは全国に店舗を展開する日本最大級のタイヤ専門店で、国内外あらゆるメーカーのタイヤが揃います。
もちろん、価格の安さから人気のアジアンタイヤも、多数揃っています。店舗にはタイヤに詳しいプロフェッショナルが常駐しており、どのような相談にも親身に対応します。
タイヤ流通センターはわかりやすい料金表示が特徴
タイヤ流通センターは、タイヤの種類ごとに価格が異なる従来の値段設定から脱却し、シンプルでわかりやすい「3種類だけの料金体系」を実施しています。
安さを重視する方向けの「ゴールドプラン」、コスパ重視の方向けの「プラチナプラン」、そして品質を優先したい方におすすめの「ダイヤモンドプラン」の3つです。プラン別に専門店がおすすめするタイヤをラインナップし、愛車に最適なタイヤを選定します。
WEBからは、車種とタイヤ種類を選ぶだけで見積もりを表示する「簡単見積もり」も試せます。
タイヤ4本セットが\8,900(税込\9,790)~!
簡単3ステップで予約完了。初めての方でも安心♪
カー用品店
オートバックスやイエローハットといった、カー用品店もおすすめです。豊富なタイヤを取り揃えており、価格も抑えめ。整備工場を併設した店舗が多く、購入から取り付けまでワンストップで依頼できます。
ガソリンスタンドやカーディーラーは要注意
ガソリンスタンドやカーディーラーでもタイヤを購入できますが、コスパを重視する人には不向きかもしれません。
まず、取り扱いのあるタイヤメーカー・種類が限定的。また、価格も高めです。ガソリンスタンドやカーディーラーは、タイヤ販売が主力事業ではないため、やむを得ないともいえます。
豊富なタイヤの種類から好みの1本を選び、しかも購入費用を抑えたい人は、ぜひタイヤ流通センターをチェックしてみてください。
スタッドレスタイヤの寿命を長持ちさせる方法
スタッドレスタイヤは、ちょっとしたコツで長持ちさせられます。寿命が短いスタッドレスタイヤだからこそ気を付けたい、寿命を長持ちさせる方法を解説します。
「急」が付く運転を避ける
スタッドレスタイヤを履いていても、ドライ路面を走る機会は多いもの。柔らかなゴムでできているスタッドレスタイヤは、路面との摩擦でどんどん摩耗します。
スタッドレスタイヤを装着したら、路面状態にかかわらず「急」が付く運転は避けましょう。
<「急」が付く運転>
- 急発進
- 急加速
- 急停止
- 急ハンドル
危険性から、積雪路や凍結路では、絶対にしてはいけない運転といわれますが、ドライ路面でも避けた方が良いでしょう。急が付く運転はタイヤに過剰な負荷をかけ、摩耗を促進します。
空気圧を適正に保つ
タイヤは、適正な空気圧を保つことが大切です。
空気圧が低いとタイヤが自重と車両重量によって押しつぶされた状態になり、接地面積が広くなります。
その結果、転がり抵抗や摩擦が大きくなり、摩耗しやすくなるのです。また、タイヤが過熱し、トレッドが剥離する「ヒートセパレーション」が起きるおそれもあります。
「いずれ抜けるのなら、空気圧を高めにしておけば良いのでは」と、思うかもしれません。
しかし、高すぎる空気圧も、タイヤの寿命を縮めます。空気圧が高すぎると、接地面積が少なくなり、中央部分だけが摩耗する偏摩耗が起きるためです。また、障害物を乗り越える際の衝撃も受けやすくなり、傷やダメージの要因となります。
タイヤの適正な空気圧は、運転席側のドアを開けた内側に貼られたシールで確認できます。冬場は寒さによって空気の体積が小さくなりやすいため、タイヤの空気圧点検を忘れないようにしましょう。
タイヤをローテーションする
運転の癖や日ごろの乗り方によって、タイヤが偏摩耗を起こしている場合があります。偏摩耗が続くと、局所的に摩耗が進み、全体的なトレッドに問題はないものの、タイヤが寿命を迎えてしまうケースがあります。
スタッドレスタイヤを交換する際は、タイヤの装着位置を入れ替える「ローテーション」を心がけましょう。
ショップでタイヤ交換をする場合は、整備士がタイヤの状況を見て、偏摩耗を防ぐ位置に装着してくれるはずです。ただ、シーズン途中にローテーションだけを依頼すると、作業工賃が発生します。
ローテーションは、半年に一度程度が最適な頻度。夏タイヤから冬タイヤに交換する際、ショップにローテーションを意識して履かせてほしいと、依頼してみてください。
夏場の保管環境に配慮する
夏場の保管環境も、スタッドレスタイヤの寿命に影響します。直射日光や風雨はタイヤの劣化を早める要因です。直射日光や風雨が当たらないよう、物置や倉庫に保管してください。
屋外に保管せざるを得ない場合は、タイヤカバーの使用がおすすめです。紫外線を防ぎ、防水性能を持ったカバーでタイヤを覆って保管しましょう。
また、ホイールが付いていない状態で保管する場合は、「縦置き」が最適です。タイヤを平積みすると、下の方のタイヤが重みでつぶされ、変形してしまう場合があります。
まとめ
今年も、スタッドレスタイヤに交換する時期がやってきました。雪は、いつ降るかわかりません。同様に、路面凍結も、想定しないタイミングで起きる場合もあります。
いつでも安全に走れるよう、早めにスタッドレスタイヤに交換しておきましょう。
スタッドレスタイヤは摩耗しやすく、夏タイヤより寿命が短めです。交換前には「今年も問題なく履けるか」を必ずチェックしてください。
シーズンに入るとショップも混み合い、スタッドレスタイヤの価格も下がりにくくなります。
冷え込む予報が出始めたら、まず寿命をチェックしておき、必要なら購入を手配しておくと安心です。
スタッドレスタイヤの購入・交換なら、明瞭な料金体系と丁寧・スピーディーな作業で評判の「タイヤ流通センター」にご相談ください。
WEBだけですぐに見積もりを表示できる「簡単見積もり」も便利だと大人気です。
タイヤ4本セットが¥8,900(税込¥9,790)~!
簡単3ステップで予約完了。初めての方でも安心♪