中古車を高く売る方法6つ|査定前にタイヤ交換をおすすめする理由も解説
愛車を手放す決心をしたら、次は査定額が気になりませんか。大切にしてきた車を、1円でも高く買ってほしいと願うのは自然な心理です。
この記事では、中古車を1円でも高く売る方法を紹介します。あまり知られていない、査定に影響を与えるポイント「タイヤ」に関しても詳しく解説しました。
愛車を、相場以上の価格で買い取ってくれる業者を見つけるヒントが満載です。これから中古車を売りたい人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
中古車を1円でも高く売る方法
中古車の売却では、まず愛車の相場をチェックしましょう。相場を知らなければ、査定額の妥当性を判断できません。
車の買取相場は、車種や年式、走行距離、傷の有無などによって変わります。シミュレーションサイトを利用し、概算してみてください。
その上で、愛車を高く売る方法を6つ紹介します。
複数業者から査定をとる
かならず複数の買取業者に、査定を依頼しましょう。中古車の査定額は、業者によって大きく異なるケースもあるためです。1社にしか査定を依頼しなかった場合、より高値で買い取るはずだった他社を逃してしまいます。
最大10社の見積もりを簡単にとれる一括査定サイト「ナビクル」や業界初の車査定・買取価格の実績データを公開している一括査定サイト「ユーカーパック」で、愛車の査定額を手軽に比較してみませんか。
高く売れる時期に売る
中古車市場には、高く売れる時期があります。
<査定が上がりやすい時期>
・1~3月/8~9月
・モデルチェンジ前
3月と9月は、多くの車買取業者が決算期を迎えます。車の取引が活発になる決算期前に中古車を確保しておこうと、高い査定額が出やすい傾向にあります。
また、モデルチェンジ前も狙い目です。新型が発売されると旧型の人気が落ち、査定が下がりやすいためです。現行販売車種の売却は、モデルチェンジ前がおすすめです。
走行距離が少ないうちに売る
走行距離が少ない方が、査定に期待が持てます。走行距離が延びるほど、車体やパーツの摩耗が進むと考えられるためです。
走行距離が10万kmを超えると修理が必要な箇所が増え、一気に査定額が下落します。大台を控えている車は、早めの売却をおすすめします。
純正オプションをつけて売る
純正のパーツがある場合、一緒に査定に出しましょう。純正パーツには後付けできないものもあり希少価値が高いこと、中古車ユーザーは純正パーツを好む傾向があり、査定額アップが期待できます。
車をきれいにしてから売る
査定に出す前に、車をきれいに清掃するひと手間もおすすめです。「大切に乗られていた車」という好印象を与えられ、査定額が上がる可能性があります。
反対に、ニオイや汚れがある中古車は、印象が良くありません。タバコのニオイやペットの毛がつかないよう、日ごろからお手入れを欠かさないようにしましょう。
タイヤ交換をしてから売る
中古車は、タイヤが摩耗しています。一方で、タイヤは査定でかならずチェックされるポイントです。
タイヤが寿命を迎えていると、買取業者がタイヤ交換をしなければなりません。査定額が上がりにくくなるのも、当然です。
査定に出す前に、新品のタイヤに交換してはいかがでしょうか。新品のタイヤを履いた中古車は、査定での印象がぐっと良くなります。
次章では、愛車のタイヤが寿命を迎えているかチェックするポイントを紹介します。
こんなタイヤは寿命!4つのチェックポイント
タイヤの寿命があらわれる、4つのポイントを解説します。
溝の残り具合
走行可能な溝の残り具合は、道路運送車両法という法律で定められています。残溝が以下の基準を下回るタイヤは、公道を走行できません。
装着・走行が禁止される残溝 | サイン | |
夏タイヤ | 1.6mm以下 | スリップサイン |
スタッドレスタイヤ | 新品から50%摩耗 | プラットホーム |
ゴムの劣化度
タイヤをつくっているゴムは、紫外線やオゾン、風雨、直射日光などによって劣化します。また、走行時にかかる負荷も、ゴムを劣化させる要因です。
常に厳しい環境にさらされるタイヤは、ゴムの劣化が寿命の要因となる場合もあります。劣化したタイヤは本来の性能を発揮できず、安全面にも懸念が残ります。
摩耗状態
走り方の癖や積載物の偏り、空気圧不足などが要因で、タイヤの片側だけが擦り減る場合があります。これは「偏摩耗」と呼ばれ、好ましくないタイヤ状態です。
騒音やタイヤの短寿命化にもつながるため、早めの交換がおすすめです。
製造からの経過年数
タイヤメーカーは「溝が残っていても、使用開始から5年以上経過したタイヤは交換を推奨」としています。
これは、5年ほど経つとゴムの劣化が進み、タイヤが本来持つ性能を発揮しにくくなるためです。ゴムの劣化により、ひび割れや傷が入る場合もあります。
タイヤの製造年は、側面(サイドウォール)に刻印されています。
タイヤ交換可能な場所5選!格安に交換できるのは?
タイヤ交換ができる場所を5つ、メリット・デメリットとともに紹介します。中古車査定を控えたタイヤ交換におすすめの、格安タイヤ交換ができるショップもチェックしてみてください。
タイヤ専門店
タイヤ専門店は、世界中のタイヤが豊富に揃うショップです。お手頃価格で交換でき、タイヤに詳しいスタッフにタイヤの種類や予算など、どのようなことも相談できます。
タイヤ専門店は、ブリヂストンをはじめとするタイヤメーカーの直営店と、総合的に取り扱うショップとがあります。
格安でのタイヤ交換なら、総合的に取り扱うショップに相談しましょう。
たとえば、タイヤ流通センターは、全国に店舗を展開する大手タイヤ専門店です。見積もりから取り付け予約までネット上で簡潔でき、世界中のタイヤをお手頃価格で用意。会計の明瞭さにも定評があります。
カー用品店
カー用品店は全国津々浦々に店舗があり、気軽に立ち寄れるサポート拠点です。タイヤの品揃えも比較的豊富で、お得なキャンペーンも随時実施しています。
ただ、多くの人が利用するため、タイヤ交換は常に混雑している店舗も多いようです。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは24時間営業している店舗もあり、思い立ったときにすぐにタイヤ交換に行ける点がメリットです。ただし、基本的に店頭にあるタイヤからしか選べず、費用も割高です。
専門の整備士が常駐するガソリンスタンドは、多くありません。アルバイトがタイヤ交換を担当するケースもあります。
ディーラー
ディーラーでのタイヤ交換は、丁寧なサービスと純正ならではの安心感があります。一方で、格安でのタイヤ交換は期待できないでしょう。タイヤの価格は定価に近く、またラインナップも限定的です。
自動車整備工場
街の自動車整備工場は、プロの整備士が交換作業を担います。安心して任せられる反面、タイヤの品揃えは専門店には及びません。馴染みがないと入りにくい雰囲気がある、という声もあります。
まとめ
中古車の買取相場は、多くの要因で変動します。少しでも高く売りたい場合は、記事で紹介した「高く売るポイント」を踏まえ、査定に出しましょう。
車の外観にも影響するタイヤは、状態が良いほうが査定にプラスの影響を与えます。寿命が近いタイヤは思い切って新品に交換し、査定に出すのがおすすめです。
お手頃価格でのタイヤ交換ならタイヤ流通センターを、1円でも高い査定を簡単に見つけるならナビクルやユーカーパックをご利用ください。
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。