ロードノイズはタイヤに原因がある?ノイズを軽減する方法やおすすめタイヤを紹介
車で走行しているときにどこからか聞こえてくる、ゴーゴーといった音。一度気になってしまうとなかなか耳から離れず、気になってしまいますよね。
タイヤから発生するこの音はロードノイズと呼ばれています。車内での会話や音楽が聞こえづらくなったり、運転に集中できなくなったりしてしまいます。
運転している人よりも同乗者が感じやすい音でもあり、快適なドライブの妨げにもなるため、少しでも音量を抑えたいところです。
今回は、ロードノイズを抑える方法やおすすめのタイヤを紹介します。
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目次
タイヤのノイズの種類
タイヤから発生するノイズはロードノイズ以外にもあり、主に3種類です。それぞれどんな特徴があるのか詳しく見ていきましょう。
ロードノイズ
1種類目はロードノイズです。ロードノイズは、タイヤが路面の凹凸の上を転がることによって発生します。
「ゴーゴー」「ガーガー」といった音が特徴です。一見整えられている舗装道路であっても、細かな凹凸を捉えてしまいます。
現在はハイブリッド車やエンジン音の静かな車が普及しています。ですので、昔の車と違ってエンジン音でロードノイズをかき消すことができず耳障りに感じてしまいます。
ロードノイズは50~500HZの広い音域で鳴るため、耳に入りやすいのです。
空洞共鳴音
2種類目は空洞共鳴音です。
空洞共鳴音はあまり聞き慣れない言葉ですが、高速走行中の「パカン」という音を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
道路には継ぎ目があり、ここを通過したときにタイヤと空気が共鳴して「パカン」という乾いた音が鳴ります。
パターンノイズ
3種類目はパターンノイズです。
パターンノイズは、タイヤが転がって路面と接触したときにタイヤの溝にある空気が圧縮されることによって発生します。
主に、タイヤの劣化や車の重量や空気圧などが原因です。
「ヒューヒュー」「シャーシャー」といった音が鳴るのが特徴です。
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ロードノイズが発生する原因
ロードノイズが発生する原因は主に3つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
扁平率の低いタイヤを履いている
1つ目の原因は、扁平率の低いタイヤを履いていることです。
扁平率とは、タイヤの横幅に対するタイヤの断面の高さをパーセンテージであらわしたものです。
扁平率が低いということは薄くて幅の太いタイヤであるということで、道路との接地面積も広いです。
ハンドリングやグリップの良いタイヤで、運動性能の高さを求める人にはぴったりです。
しかし、扁平率の低いタイヤはタイヤ内部の空洞な部分が減るため、道路と接地したときのノイズが聞こえやすくなってしまうのです。
ですので、ロードノイズを軽減したい場合はなるべく扁平率の高いタイヤを履くようにしましょう。
路面の状況
2つ目の原因は、路面の状況によります。
ロードノイズの大きさは、履いているタイヤの種類や車の静粛性などにもよりますが、もっとも大きな原因は路面の状況です。
比較的新しいなめらかな舗装道路ではロードノイズは少なくなりますが、古くて凹凸のたくさんある荒れた路面ではロードノイズは大きくなります。
家族や友人とのドライブであれば、なるべく荒れていなさそうな大きい道路を通ると良いでしょう。
継ぎ目の多い道路
3つ目の原因は、継ぎ目の多い道路を走ることです。
前述した通り、ロードノイズの大きさは路面の状況によって変化します。
その中でも、継ぎ目の多い道路を走っているときは継ぎ目を跨ぐたびに路面の状況が変わり、ロードノイズの大きさや音域が変わります。
そこまで大きい音ではなかったとしても、何度も音が変わると耳障りに感じやすいです。
とくに高速道路ではスピードが出るということも相まって、継ぎ目を踏む頻度が高くなります。
すると次々と路面の状況が変わる上に、高速走行であるため走行音や風の音も大きくなり、より騒音を感じやすくなってしまいます。
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ロードノイズを減らすためにできること
車が走行するときは必ずタイヤと路面が必ず接地しているため、ロードノイズの発生自体は避けられません。
では、ロードノイズを減らすにはどうすればよいのでしょうか。
タイヤ交換をする
ロードノイズはタイヤと路面が接地して鳴っているため、まずはタイヤを確認してみましょう。
現在履いているタイヤノイズの素材や構造によっては、違うタイヤに履き替えることでロードノイズを軽減できる場合があります。
柔らかめのゴムが使用されているタイヤや、高級車のタイヤとして使われることの多いコンフォートタイヤであればロードノイズが軽減されます。
また、ロードノイズを軽減する機能を持ったタイヤもおすすめです。
ノイズ低減マットを敷く
ロードノイズはタイヤと路面が接触して発生し、足元から伝わってきます。
そのため、特殊な吸音素材で作られたノイズ低減マットを敷くと効果的です。運転席と助手席だけでなく後部座席にも敷くことでしっかりと効果を発揮します。
愛車の足元に合わせて切って使うマットも販売されているため、手軽に試すことができます。
ノイズ低減プレートを取り付ける
ロードノイズは足元から伝わってくる音ですので、シートやサスペンションなどにノイズ対策をするのも効果的です。
ノイズ低減プレートはサスペンションをボディに固定している部分に取り付ける金具のようなものです。振動やノイズをある程度抑えてくれる効果があります。
デッドニング処理をする
デッドニング処理とは本来、オーディオのビリビリとした振動などを抑えるために施されるものです。
特殊な素材を貼り付けるため、デッドニング処理を取り扱っているショップに依頼することになります。
特殊な素材を貼り付けてタイヤハウスとフェンダーの内側のフレームにデッドニング処理を施すと、効果的にノイズを軽減することができます。
業者にロードノイズの軽減を依頼する
ロードノイズの軽減には専門の業者も存在しており、とにかくロードノイズを軽減したいという方におすすめです。
専門業者に依頼すると確実にロードノイズを軽減することができます。
費用がかさんでしまいますが、ロードノイズ軽減の加工は命に関わる部分の作業もあるため、安全に施工してもらうことができるためおすすめです。
ロードノイズを低減するタイヤのおすすめ
ロードノイズを軽減する方法はいくつかありますが、もっとも手軽に軽減できるのはタイヤを変えることです。
ロードノイズを軽減する機能を持つタイヤを3つ紹介します。
ブリヂストン レグノ シリーズ
1つ目はブリヂストンが販売している「レグノ」シリーズです。
レグノシリーズは「静かなる、走りの正統」というコンセプトをもったブリヂストンの最高級タイヤです。
そのコンセプト通り圧倒的な静粛性があり、加えて乗り心地もとても良いです。高価ではありますが、価格以上の価値がある最高級性能を持つタイヤです。
ダンロップ VEURO シリーズ
2つ目は、ダンロップが販売している「VEURO(ビューロ)」です。
「ビューロ」シリーズは、ダンロップ独自の「サイレントコア」という特殊な吸音スポンジ素材が含まれています。
このタイヤは多機能なタイヤで、ロードノイズの軽減だけでなく、燃費の向上や寿命の長さなどとても優れた性能をもっています。
コンパクトカーからミニバンやセダンなどさまざまな車種に対応した大きさが揃っています。
ヨコハマ ADVAN dB
3つ目は、ヨコハマが販売しているADVAN dB(デシベル)です。アドバンデシベルは細かなタイヤパターンが特徴のタイヤで、静粛性に優れている他にも低燃費性能にも優れています。
ヨコハマが販売しているタイヤの中でもっとも静粛性に優れているタイヤです。
まとめ
ロードノイズは完全に消すことはできませんが、軽減することは可能です。
最近ではハイブリッド車が主流になってきたり、ハイブリッド車以外でもエンジン音が静かな車が多かったりとロードノイズが耳障りに聞こえやすいです。
しっかりと軽減したい場合は専門業者にロードノイズの軽減を依頼することがおすすめですが、手軽なのはタイヤを交換することです。
ここでおすすめした3種類のタイヤはどれも性能が高いため、手軽にロードノイズを軽減したいときにぜひ試してみてください。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。