日産系ディーラーでのタイヤ交換は高い?お得に済ませる方法を紹介

かつて取り扱い車種によって5チャンネルに分かれていた日産正規ディーラーも、現在はどの店舗でもすべての車種が購入できるようになりました。新車を購入したディーラーで、引き続きメンテナンスも依頼しているという日産ユーザーも多いのではないでしょうか。

しかし、もしかするとディーラーでのメンテナンスは「得」ではないかもしれません。とくにタイヤ交換は、ディーラーと他ショップの費用差が大きい項目です。

今回は日産正規ディーラーでのタイヤ交換がお得かどうかを調査します。実際の見積もり例やディーラーのタイヤ交換が高いといわれる理由、少しでも節約するコツもまとめました。

物価高騰の折、次のタイヤ交換は安く済ませたいと思っている人は必見です。

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日産の正規ディーラーの種類

現在、日産ディーラーは大きく3つの社名があります。

  • 日産
  • 日産プリンス
  • 日産サティオ

※ 地域によっては「日産チェリー」「日産モーター」という会社がある場合もあります。

その昔、日産は取扱車種によって5つの会社に分かれていました。スカイラインを扱っていた日産プリンス、サニーを扱っていた日産サティオといった具合です。

その後、数回の販売店の再編を経て現在の形に落ち着きました。いまは全店で全車種を取り扱っており、どこのディーラーでも日産のすべての車を購入できます。

日産正規ディーラーでのタイヤ交換費用目安

編集部調査で判明した、日産正規ディーラーでのタイヤ交換にかかる費用を紹介します。

※ 紹介する費用は一例です。工賃や手数料は店舗ごとに異なるため、詳しくはお近くの日産ディーラーにお問い合わせください。

17インチタイヤ交換工賃・14,000円

ある日産ディーラーで見積もりをとったユーザーの事例です。タイヤサイズは17インチ、ホイールは純正でした。

提示された工賃は、以下のとおりだったそうです。

  • タイヤ組み換え(バランス調整含む)2,500円/本
  • タイヤ脱着1,000円/本

4本合計14,000円

【用語解説】

バランス調整 走行するうちに偏るタイヤのバランスを整える作業です。ホイールに重りをつけ、左右・前後のバランスが均等になるようにします。
タイヤの組み換え ホイールから古いタイヤを取り外し、新しいタイヤをつける作業です。
タイヤの脱着 ホイールを車体から取り外し・取り付ける作業を指します。

タイヤ交換の工賃はこうした諸工程をまとめて「作業代」とする店舗もあれば、項目ごとに費用を提示する場合もあります。

またタイヤの廃棄料も忘れてはいけません。タイヤは特別なルートで処分しなければならないため、廃棄に費用がかかります。見積もりをとった際はタイヤ廃棄料が含まれているかどうかもチェックしましょう。

14インチタイヤ交換工賃・8,640円

別のユーザーは14インチのタイヤ交換で8,640円の工賃がかかりました。

内訳は以下のとおりです。

  • 交換技術料6,480円/4本
  • タイヤ廃棄料2,160円/4本

4本合計8,640円

この見積もりではタイヤ交換にかかる作業工程をすべて「技術料」として計上しています。バランス調整やタイヤローテーションは作業を始めた後に必要かどうか判明することも多いため、見積もり以上の金額が請求される場合もあります。

タイヤ交換の見積もりでは「どの作業まで含まれているか」をチェックしておきましょう。

ディーラーでも店舗によっては激安交換が可能

以下は札幌日産でタイヤ交換をした場合の工賃です。いずれもホイールつきタイヤの交換(脱着のみ)の場合です。

車種 工賃
デイズ、ルークス 2,200円
ノート 2,640円 ※16インチ以下
エクストレイル、セレナ 3,520円 ※16インチ以下3,960円 ※17インチ以上

タイヤの組み換えやバランス調整が必要な場合は、工賃が加算されます。またタイヤ廃棄料は別途必要です。

参考: タイヤ専門店でのタイヤ交換費用は?

タイヤ専門店(タイヤ流通センター)でタイヤ交換をした場合の工賃は、以下のとおりです。

  • 12~15インチ:6,600円
  • 16~17インチ:7,920円
  • 18インチ:9,240円

※ 廃タイヤ処分料は別途

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ディーラーでのタイヤ交換は高い?理由と対策

一般的にディーラーでのタイヤ交換は、タイヤ専門店やカー用品店、自動車整備工場での作業より高くつくといわれます。行う作業項目自体はどこで交換しても同じはずなのに、費用に差が生まれるのはなぜでしょうか?

ディーラーのタイヤ交換が高い理由と、タイヤ交換費用を節約するコツを解説します。

ディーラーでのタイヤ交換費用が高い理由

ディーラーの多くは国道やバイパス沿いなど、人の目につきやすい場所に立地します。大きくて立派な建物と天井までガラス張りになった開放的な空間、ピカピカに磨かれたフロア、そして物腰柔らかで丁寧なスタッフとドリンクバーといった様相が定番でしょうか。

さてこれだけの店舗を維持するのに、いったいどれくらいの費用がかかるか考えてみてください。かなりかかる印象を持つのではないでしょうか。

タイヤ交換で必要な作業項目は、どこに交換を依頼しようと変わりません。それでもディーラーの工賃が高くつきやすいのは、店舗の維持運営費をまかなわなければならないためです。

「交換さえしてもらえれば、店構えにはこだわらない」という人は、一度ディーラー以外の選択肢を検討してみても良いでしょう。

タイヤ交換でもっとも費用がかかるポイント

1回の交換費用が数万~10万円を超えることもあるのが、タイヤ交換です。そんな高額の見積もりの大部分を占めるのは、どの項目でしょうか?

そうです、タイヤ本体価格です。
タイヤ本体の価格はグレードやサイズによって変動し、17インチ以上で国産トップブランドとなると1本2万円を超えてもおかしくはありません。タイヤ4本を購入するだけで、8万円の出費です。

タイヤ交換の費用をできるだけ節約したい場合は、工賃とともにタイヤ本体価格をできるだけ抑えられる店舗を選ぶのが大切です。

「タイヤを安く・豊富に」揃えるのはディーラーの仕事ではない

ディーラーの仕事は、自社の新車をできるだけたくさん売ることです。タイヤ交換をはじめとするメンテナンスも請け負ってはいますが、本業ではない点を押さえましょう。

ディーラーは車本体の自社生産はできますが、タイヤはタイヤメーカーから買っています。当然、納入規模によって単価変動もあるはずです。
またタイヤを豊富に揃えても、自社の車に適合しないタイヤの売れ行きは期待できないでしょう。

ディーラーにとってタイヤ交換は本業ではなく、売上単価も新車ほど高くありません。そんなタイヤ交換にどれだけ力を入れられるでしょうか。
ディーラーは「タイヤを」安く・豊富に揃えるのが仕事ではないと理解しておいてください。

餅は餅屋、タイヤはタイヤ専門店で探すのがベスト

ではタイヤを安く、豊富にそろえているのはどこでしょうか。

答えは「タイヤ専門店」です。

タイヤ専門店と呼ばれるショップは、実は2種類あります。

  • タイヤメーカーの直販店(ブリヂストンショップ、ヨコハマショップなど)
  • タイヤの総合販売店(タイヤ流通センターなど)

タイヤメーカーの直販店は、そのメーカーのタイヤだけを揃えています。また価格も比較的高めなので、タイヤメーカーを指名して購入したい人に向いています。

「さまざまなメーカー・ラインナップから、価格を見ながら愛車に合うタイヤを選びたい」という人は、2番目に紹介したタイヤの総合販売店をチェックしましょう。タイヤの総合販売店には国内外あらゆるタイヤメーカーの、あらゆるグレードのタイヤが揃っています。

コスパの良さで人気上昇中のアジアンタイヤや、特殊車向けのタイヤもOKです。

全国に150店舗以上を展開し、タイヤ業界有数の規模を誇るタイヤ流通センターはタイヤに関するどのような相談も受け付けています。見積もりは車種とタイヤサイズを入れるだけ、連絡先の入力不要ですぐわかります。

まずは下のリンクから試してみてください。

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<お得なタイヤ交換のための豆知識>

AmazonやYahoo!オークション、フリマアプリなどを使ったタイヤ購入が盛況です。ネット通販専門のタイヤショップもあり、「タイヤはネットで買うのが安い」が定石になりつつあるようです。

ただし、ネット通販で購入したタイヤは交換工賃が高くなりやすい点に注意してください。ディーラーや自動車整備工場、カー用品店などは持ち込みタイヤへの交換は割増料金を設定している場合があります。実際、今回の調査でも「持ちこみタイヤの交換工賃は高い」との結果が出ています。

タイヤ交換を安く抑えるコツは「タイヤ本体価格+交換工賃の総額で見積もりをとる」ことです。タイヤ本体価格は安かったものの、持ち込みタイヤの交換工賃がかさんで結果的に高くついたとならないよう気を付けましょう。

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まとめ

日産の正規ディーラーでタイヤ交換をすると、他のショップや整備工場と同程度かやや高い見積もりが出るケースが多いようです。ディーラーのタイヤ交換は総じて費用がかかる蛍光にあるため、少しでも節約したい人は他の選択肢を検討してください。

大満足のタイヤ交換にするためには、タイヤ専門店の利用がおすすめです。タイヤ本体価格に納得できるのはもちろん、専門の整備士が常駐しており、いつでも安心して作業を任せられます。

タイヤ流通センターは国内有数のタイヤ専門店です。ブリヂストンやYOKOHAMAなどの国内有名メーカーをはじめ、ヨーロッパやアジア産タイヤも取り揃えています。お車にぴったりのタイヤを専門スタッフがご紹介しますので、まずは簡易見積もりからお試しください。

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監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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