軽自動車の維持費はどれくらい安い?普通車との比較とさらに抑えるコツ

コンパクトで手軽に乗れる軽自動車は、老若男女を問わず人気の車です。しかし物価が高騰し出費の一つひとつが生活に影響する近年、軽自動車といえども「維持費がバカにならない」と感じる人も多いのではないでしょうか。

「軽自動車の維持費は、本当に安いのか?」
「さらに節約する方法はないのか?」

この記事では、軽自動車ユーザーのそんな疑問について、普通車との比較も交えながら解説します。見落としがちな節約ポイントもまとめました。

軽自動車の維持費に詳しくなり、もっと節約しコスパ良く所有するヒントとしてお読みください。

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自動車の維持にかかる費用一覧

軽自動車か普通車かにかかわらず、自動車の維持には相応の費用がかかります。はじめに自動車を所有する際にかならずかかる費用項目を整理しておきましょう。

すべての自動車に最低限必要な維持費は、次のとおりです。

  • ローンの支払い(割賦購入の場合)
  • 任意保険料
  • 車検費用(自賠責保険料、自動車重量税も含む)
  • 自動車税
  • ガソリン代
  • メンテナンス代

任意保険とは車の所有者が任意で加入する保険です。車の所有者がかならず入らなければならない「自賠責保険」は最低限の補償内容しか含まれないため、自賠責に含まれない補償を受けるために多くの人が任意保険に加入します。

ちなみに自賠責保険の保険料および自動車重量税は車検の際に、車検費用とまとめて支払います。

自動車税の税額は車の排気量によって定められており、軽自動車はもっとも安い税額となっています。また軽自動車の自動車重量税は、車両の重さにかかわらず定額です。

軽自動車と普通車の【税金・保険】を比較

ここからは軽自動車と普通車の維持費を、項目別に比較します。まずは毎年かならずかかる「税金」「保険料」から見ていきましょう。

税金

自動車の維持にかかる税金は2つです。

  • 自動車税
  • 自動車重量税

自動車税は毎年5月、排気量に応じて課税されます。都道府県税事務所から郵送される納付書で支払いましょう。自動車重量税は購入時と車検時に支払います。車の重さに応じて課税されますが、軽自動車は定額です。

それではそれぞれの税額を発表します。

◎ 自動車税

排気量 2019年9月までに購入 2019年10月以降購入
軽自動車 10,800円 10,800円
1000cc以下 29,500円 25,000円
1000cc超から1500cc以下 34,500円 30,500円
1500cc超から2000cc以下 39,500円 36,000円
2000cc超から2500cc以下 45,000円 43,500円
2500cc超から3000cc以下 51,000円 50,000円
3000cc超から3500cc以下 58,000円 57,000円
3500cc超から4000cc以下 66,500円 65,500円
4000cc超から4500cc以下 76,500円 75,500円
4500cc超から6000cc以下 88,000円 87,000円
6000cc超 111,000円 110,000円

軽自動車の自動車税は10,800円で定額です。
一方、コンパクトカーと言われる車でも自動車税は30,500円~39,500円必要となり、軽自動車との差は19,700円~28,700円となります。

◎ 自動車重量税

自動車重量税は、車両重量0.5トンごとに4,100円/年額を支払います。また軽自動車・普通車とも新車登録から13年目以降は税額が上がります。

軽自動車 普通車
新車登録~12年目 定額 3,300円 4,100円/0.5トン
13~17年目 定額 4,100円 5,700円/0.5トン
18年目以降 定額 4,400円 6,300円/0.5トン

一般的なコンパクトカーは1.2トン~1.5トンの重量があります。1.5トンのコンパクトカーの自動車重量税額は、以下のとおりです。

<12年目まで>
0.5トンごとに課税されるため、1.5トンなら
4,100円×3=12,300円/年※ 新車購入時(新規登録時)は3年分を支払う ⇒ 12,300円×3年分=36,900円
※ 以降は2年分をまとめて車検時に支払う ⇒ 12,300円×2年分=24,600円

軽自動車なら、3年分をまとめて支払っても9,900円で収まります。

保険料

自動車に必要な保険には「自賠責保険」「任意保険」の2つがあります。それぞれの費用を、軽自動車と普通車とで比較します。

◎ 自賠責保険料

自賠責保険料は一般的に、車検の際に次の車検までの分(2年分)を支払います。2年分の自賠責保険料は、次のとおりです。

軽自動車 19,730円
普通車 20,010円

※ 沖縄、離島など一部地域は別途

わずかですが、軽自動車のほうが安く抑えられます。

◎ 任意保険料

任意保険料は自動車の用途や車種、おもに運転する人の範囲、等級、補償範囲など多くの要素によって保険料が変動します。一概に「軽自動車の任意保険料はいくら」とはいえませんが、平均額は以下のとおりです。

車種 年間保険料平均
軽自動車 50,065円
普通車(小型) 56,198円
普通車(普通) 73,405円

※ 参考:「2022年度 自動車保険の概況」|損害保険料率算出機構

こちらも、数千円ながら軽自動車のほうが安くなっています。

また、保険に関しては自動車保険(任意保険)と生命保険は一部補償内容が重複する可能性もあります

補償内容と保険料を見極めて、ご自身や家族に最適な保険を契約できているか、契約や更新の都度、補償の見直しを行うことが大切です。

納得できる保険選びは、「オリックス生命」で!大事な家族のための保険選びの参考にしてみてください。
参考:手軽に医療保険やがん保険、死亡保険を資料請求|オリックス生命

 

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軽自動車と普通車の【車検費用】を比較

車検費用は「法定費用」「車検基本料」「整備費用」の3つから成ります。

費用項目 内訳 備考
法定費用
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • 印紙代(証紙代)
どこでも一律
車検基本料
  • 点検料
  • 検査料
  • 代行手数料 など
ショップによって異なる
整備費用
  • 部品交換
  • タイヤ交換
  • 各種メンテナンス
車の状態によって異なる

軽自動車の車検費用が普通車より抑えられるのは法定費用の安さと、点検・検査にかかる費用を抑えめにするショップが多いためです。

また軽自動車のほうが部品やタイヤの価格を安く手配できるため、メンテナンス費用も抑えられます。

追加整備なしの場合で、軽自動車は普通車より2万円ほど車検代を抑えられるという事例もあります。

軽自動車と普通車の【ガソリン代】を比較

ガソリンの単価そのものは、車種にかかわらず同じです。ただし軽自動車は車両重量が軽く排気量も少ないため、普通車より燃費が良い傾向があります。

以下の条件で、年間に必要なガソリン代を比較してみましょう。

  • 軽自動車:燃費15km/L、普通車:燃費10km/L
  • 年間走行距離:10,000km
  • ガソリン代:170円/L

年間に必要なガソリン代は軽自動車で113,220円、普通車では170,000円になりました。差は実に56,780円です。

近年は燃費の良い普通車も増えていますが、性能をしっかり比較し選ぶ必要があります。どの車種を選んでも基本的に燃費の良い軽自動車は、ガソリン高騰の昨今でも安心して乗れる車だといえるでしょう。

軽自動車の維持費をさらに抑える方法

車を持つ以上どうしても必要な経費とはいえ、維持費は頭が痛い出費です。万単位で毎年出ていく維持費を、少しでも節約したいと考える人も多いのではないでしょうか。

軽自動車の維持費をさらに抑え、もっとコスパよく維持する方法を4つ紹介します。

任意保険のプラン・補償内容を見直す

わずかな手間で大きく維持費を削減できるのが、任意保険の見直しです。任意保険はさまざまな要素によって保険料が変動します。サービスや補償範囲、さらには契約先を見直すだけで数万円の節約につながる場合もあります。

おすすめの見直し項目は、次のとおりです。

  • 基本補償の内容(補償範囲、金額)を小さくする
  • 特約(「弁護士費用特約」「日常生活賠償責任特約」など)を外す
  • ネット保険会社と契約する

また年齢や運転免許証の色によって割引が受けられる保険もあります。3~4社を比較し、自分に合ったプランを安く補償してくれる保険会社を見つけましょう。

エコ運転を心がける

もともと燃費性能の良い軽自動車も、エコ運転を心がけるとさらにガソリンの消費を抑えられます。急発進や急停止を避け、ゆっくりと発進・加速するようにしましょう。

またルートを事前に調べておくことも大切です。遠回りや迂回せずに目的地に到達できれば、その分ガソリンを節約できます。

車検の依頼先を見直す

車検にかかる費用は、法定費用以外はショップによって異なります。検査料や整備費用ができるだけ安いショップを探すことも、維持費の節約につながります。

また洗車やバッテリー交換、タイヤ空気圧のチェックなど、自分でできるメンテナンスはセルフで行うのもおすすめです。こまめにチェックすることで不具合を早めに発見でき、費用のかかる大掛かりなメンテナンスを回避できるでしょう。

タイヤ交換の依頼先を見直す

車のメンテナンスにかかる費用のなかでも高額なのが「タイヤ代」です。タイヤ交換作業や新しいタイヤの購入にも、かなりの費用がかかります。軽自動車の維持費を節約したい人は、タイヤ交換を依頼しているショップも見直してみましょう。

タイヤ代を含むタイヤ交換が、もっとも高くつくのはディーラーです。コスパ良くタイヤ交換を済ませるには、タイヤ専門店をチェックしてみてください。

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実は結構かかかるタイヤ費用は専門店で節約を

タイヤは走行の度に擦り減り、残溝が1.6mmを下回ると「スリップサイン」とよばれるマークが露出します。スリップサインが出たタイヤでの走行は法律で禁止されており、速やかに新しいタイヤに交換しなければなりません。

またタイヤはゴムでできているため、経年劣化します。スリップサインがでていなくとも製造から5~6年経ったタイヤは、交換を勧められる可能性があります。

定期的に交換が必要なタイヤは、4本セットとなるとそれなりの費用がかかります。「少しでもタイヤを安く買いたい」「メーカーにはこだわらないのでお得に購入したい」という人は、タイヤ専門店であるタイヤ流通センターのタイヤをチェックしてみてください。

タイヤ流通センターは専門店ならではの流通ルートを活用し、どこよりも低価格でタイヤをご用意します。また面倒なメーカー選びや性能選びが不要な「定額制」のタイヤ価格もわかりやすいと評判です。

タイヤ専門店「タイヤ流通センター」のタイヤ価格

参考までに、タイヤ流通センターのタイヤ価格をカー用品店でのタイヤ価格と比べてみましょう。

軽自動車のなかでも人気が高い「ホンダ・NBOX」に標準装着されている155/65R14(14インチ)タイヤの価格をリサーチしました。

  • タイヤ流通センター:14,900円
  • オートバックス:30,800円
  • イエローハット:26,800円

いずれも4本セットの場合の価格です。

オートバックスとイエローハットのタイヤは、いずれも「ダンロップ エナセーブ EC204」です。

一方、タイヤ流通センターは性能と価格の両立で定評があるアジアンタイヤの価格になります。KENDA(台湾)やHankook(韓国)など、欧米市場でも人気のある良質なメーカーのタイヤを定額・低価格でご提供します。

「消耗品のタイヤ、少しでも節約したい」人は、タイヤ流通センターの簡易見積もりを試してみてください。車のメーカーと車種、タイヤサイズを入力するだけで、その場ですぐにタイヤ価格をご提示します。他ショップとの比較も大歓迎です。

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まとめ

軽自動車は普通車より税額や保険料を抑えられ、燃費も良いため維持費を節約したい人に向いています。ただし、近年はガソリン代をはじめあらゆる物価が上がっている以上、今後も今まで通りの維持費で所有できるかは未知数です。

まずは維持費のなかでも大きく節約しやすい任意保険料、そしてタイヤ交換費用を見直してみましょう。タイヤ費用を抑えるには、タイヤ専門店の利用が近道です。

全国にショップを展開するタイヤ流通センターは、独自の流通ルートで世界中の高品質・低価格なタイヤをご用意しています。専門のスタッフが車種に合うできるだけ安いタイヤをお調べしますので、まずは気軽にご相談ください。

連絡先の登録不要、簡単4ステップで調べられる「タイヤ料金の簡易見積もり」もおすすめです。

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監修者:こげパン
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。

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