軽トラなら自分でタイヤ交換したい!やり方や注意点、知っ得知識も解説
重量のある荷物を載せ、ぬかるみや砂利道を走る機会も多い軽トラは「タイヤの摩耗」と無縁ではいられません。
「この前交換したばかりなのに、もう溝が擦り減ってきた」
「毎回、ショップに持っていくのも大変!」、そんな悩みをお持ちではないでしょうか。
それならいっそ、軽トラのタイヤ交換を自分でやってみましょう!
この記事では自分でも意外とできちゃう、軽トラのタイヤ交換のやり方を解説します。
あわせてタイヤ交換で気を付けたいポイントや、知っていると得する軽トラ用タイヤについても詳しく解説します。
最後まで読めば、次のタイヤ交換からきっと自分でできるようになります。
それではさっそく、タイヤ交換のやり方からはじめましょう。
目次
意外と簡単!?軽トラのタイヤ交換のやり方
小さいタイヤで重い荷物を運ぶ軽トラにはパンクがつきものです。いざという時に慌てないためにも、軽トラのタイヤを自分で交換できるようになっていると安心できます。
軽トラのタイヤ交換に必要な道具と手順を解説します。
タイヤ交換に必要な道具
軽トラのタイヤ交換に必要な道具は次のとおりです。乗用車のタイヤ交換に必要な道具と共通しているため、一家にワンセット用意しておいても良いでしょう。
◎ 軽トラのタイヤ交換に使う道具
- ジャッキ、ジャッキハンドル
- ホイールのナット
- レンチ(十字レンチ・トルクレンチ)
- 輪止め
- 交換するタイヤ(スペアタイヤ)
ジャッキは車体を持ち上げる道具です。緊急用に備え付けられている簡易的なもののほか、油圧式の大きなものもあります。
レンチはタイヤのナットを締める道具です。十字レンチは十字型になっており、効率よくナットを締めます。トルクレンチはナットに適合する力で締め上げるための道具です。
十字レンチだけでもタイヤ交換はできますが、トルクレンチがあると「力を入れすぎてナットが壊れた」「締め方が甘くてナットが緩んだ」などのトラブルを防げます。
輪止めはタイヤ交換中の車が動かないよう、タイヤに咬ませて固定する道具です。輪止めがなければ、適当な大きさの石を咬ませておきましょう。
軽トラのジャッキアップポイントを見つける
道具が揃ったら、軽トラのジャッキアップポイントを探します。ジャッキアップポイントは車種によって異なるため、以下を参考に車体の下を覗いてみてください。
車種 | フロント | リア |
---|---|---|
スズキ「キャリイ」 | 前方から覗き込み、サスペンションを過ぎて2つ目の左右をつなぐ橋の中央 | デフ(デファレンシャルギヤ・差動装置)の真下 |
ダイハツ「ハイゼット」 | タイヤを支える棒のうち鉄板で補強されているところ | 後輪を支える棒のU字に補強されているところ |
ホンダ「アクティ」 | 前輪のすぐ後ろ(左右それぞれにある) | 後輪前方、サスペンションの前(左右それぞれにある) |
詳しい位置は取り扱い説明書でご確認ください。
タイヤを交換する
ジャッキアップポイントにジャッキをかけ、車体を持ち上げます。その後、古いタイヤを外し新しいタイヤを取り付けましょう。
タイヤ交換をスムーズに進めるコツは次の3つです。
- タイヤが地面に接している状態でナットを軽く緩めておく
- 外したナットは紛失しないよう、布の巾着袋などに入れておく
- ナットは対角線で締める
頑張ればタイヤの組み換えも自力でできる
ここまで解説したタイヤ交換手順は、ホイール付きのタイヤからホイール付きのタイヤに交換するやり方です。
新品のタイヤを購入した場合などホイールの付け替えが必要な場合は、古いタイヤを取り外した後に新しいタイヤと組み替える作業が発生します。
軽トラのタイヤは小ぶりなので、自分で組み替えてしまう人もいます。やり方は次のとおりです。
軽トラのタイヤ組み換え手順
手動タイヤチェンジャーを使ったタイヤ組み換え手順は、次のとおりです。
-
- タイヤの空気を全て抜く
- タイヤとホイールが付いている部分(ビート)を外す
(専用の「ビードブレーカー」があると便利)
- 手動タイヤチェンジャーでホイールからタイヤを外す
- タイヤを組み付けるまえに新しいエアバルブを取り付けておく
- 新しいタイヤをホイールに乗せ、両手でホイールに押し込む
タイヤとホイールの間にシリコンスプレーを吹き付けると、滑りがよくなり交換作業がスムーズになります。
ただし自力でのタイヤ組み換えは、タイヤやホイールに傷がついたり、途中でやり方がわからなくなってタイヤを取り付けられなくなったりする恐れがあります。
不安な人はタイヤ専門店に相談し、プロに交換してもらうようにしましょう。
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タイヤ交換を自分でする時の注意点2つ
軽トラのタイヤ交換を自分で行う際は、次の2つのポイントに注意が必要です。
タイヤの空気圧を適正に保つ
タイヤ交換をしたら、空気圧チェッカーを使ってタイヤの空気圧が適性かどうか確認します。
空気圧チェッカーはガソリンスタンドや洗車場に備え付けのものや、市販のものを使います。
適正な空気圧はタイヤによって異なります。軽トラの運転席ドア側面にある「空気圧を記したステッカー」を参考にしてください。
不要になったタイヤは専門業者で処分する
タイヤ交換後、不要になったタイヤは専門業者に持ち込んで処分します。
◎ タイヤを処分できる専門業者
- 民間のゴミ処理施設
- タイヤ専門店、カー用品店
- ガソリンスタンド
- カーディーラー
タイヤは特殊品のため、自治体のごみ処分場ではうけつけていないところがほとんどです。
専門業者に持ち込みの可否を問い合わせてから持参しましょう。処分料が必要な場合があるため、費用も確認しておくと安心です。
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軽トラには「軽トラ用」のタイヤが必要
軽トラには軽トラ用のタイヤを装着します。
「サイズが近いから」「お買い得だったから」と、軽車両用のタイヤを装着してはいけません。
軽トラには軽トラ用のタイヤを付ける必要がある理由を解説します。
軽トラ用タイヤの特徴
軽トラ用のタイヤは、大きさの割に重い荷物を運べるように設計されています。
軽トラ用タイヤの標準サイズは12インチとコンパクトです。しかし、タイヤ1本で最大450kgまで支えられます。軽トラ1台で1,800kgの負荷に耐えられます。
一方、軽車両用の一般的な13インチタイヤ(165/65R13 77S)ではどうでしょうか。このタイヤが1本で支えられる重さは412kg、1台で1,648kgです。
タイヤサイズが1インチ大きいのに、耐えられる負荷は152kg少なくなってしまいました。
「軽トラ用タイヤは重量を支えられるようにできている」点を押さえておきましょう。
軽トラ用タイヤの種類
軽トラ用のタイヤは、用途によって選べるよう「舗装路タイプ」と「オフロードタイプ」が用意されています。
アスファルトやコンクリートなど、平坦な路面を走る機会が多い軽トラには、舗装路タイプがおすすめです。走行性が高く、ノイズも少なく快適に走れます。また比較的安価なタイヤが多いのも魅力です。
オフロードタイプは山道や農道、ぬかるみなどの悪路を走る機会が多い軽トラ向きです。溝が深く、どのような路面でもしっかりグリップして安定走行できます。
知ってると得!軽トラの車検基準
「軽トラに軽車両用のタイヤを履かせると、車検に通らない」と聞いたことはあるでしょうか?
これは軽トラ用のタイヤと軽車両用のタイヤでは、最大積載量・軸重の基準が異なることが原因です。
軽トラに乗る人、軽トラのタイヤ交換をした人なら知っておきたい、軽トラの車検基準を解説します。
軽トラの車検は「最大積載量・軸重」に注意
前述のとおり、軽トラ用のタイヤと軽車両用タイヤでは耐えられる重さが異なります。
<復習> 一般的な軽トラ用タイヤは、タイヤ1本で450kg(4本で1,800kg)に耐えます。 一般的な軽車両用タイヤは、タイヤ1本で412kg(4本で1,648kg)に耐えます。▶ その差、車両あたり152kg(力士およそ1人分)! |
国土交通省は車検に通る基準として、以下を規定しています。
「自動車の積車状態における軸重を当該軸重に係る輪数で除した値である空気入ゴムタイヤに加わる荷重は、当該空気入ゴムタイヤの負荷能力以下であること」
抜粋:「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」|国土交通省(e-GOV 法令検索) |
分かりやすくいうと、荷物を積んだ状態でタイヤにかかる負荷はタイヤの最大負荷能力を超えないようにしなさい、ということです。
軽車両用タイヤは耐えられる負荷が軽トラ用タイヤよりすくないため、基準を満たせないおそれがあります。
これが「軽トラに軽車両用のタイヤを履かせると、車検に通らない」といわれる理由です。
新車軽トラの初回車検は「購入から2年」
一般的な乗用車は、新車を購入して最初の車検は購入から3年後です。
ところが、軽トラの初回車検は新車購入から2年目と定められています。
乗用車と同じ感覚で3年目に車検を通すつもりでいたら、うっかり車検を失効してしまいかねないため、注意しましょう。
ちなみに2回目以降の車検は、乗用車同様に「2年ごと」になります。
軽トラもOK!タイヤに関する相談はタイヤ流通センターへ
軽トラの交換タイヤは、軽トラを使うシーンや乗り方、地域などによって最適な1本がかわります。
都市部の舗装された道で、家電や家具、ガーデニング用品などを運ぶために乗る軽トラには、舗装路用の手軽なタイヤがおすすめです。
一方、農家や工事現場、アウトドアなどオフロードを走る軽トラなら、トレッドが深く刻まれた悪路もグイグイ進めるタイヤが向いています。
また軽トラ用タイヤにもスタッドレスタイヤがあります。冬の冷え込みが厳しい地域では、シーズン到来前にスタッドレスタイヤに履き替えておきましょう。
つまり軽トラにも、乗用車並みのタイヤの選択肢があるのです。
「自分の軽トラにどのタイヤが合うかわからない」
「おすすめのタイヤを選んで欲しい」
そんな人は、タイヤ専門店「タイヤ流通センター」にご相談ください。全国150店の店頭、またWebでいつでもタイヤと車に関するご相談をお受けしています。
専門店ならではのお手頃価格のタイヤ品ぞろえも自慢です!
まずは簡易見積もりで、タイヤ価格を他店と比較してみてください。
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まとめ
軽トラのタイヤ交換は、道具を揃えて手順を理解すれば自分でも可能です。
自分で軽トラのタイヤ交換をする場合は、安全に走るためにも次の3点に注意しましょう。
- ナットは適正な力でしっかり締める
- 空気圧をチェックし適正に保つ
- 軽トラ用のタイヤを装着する
近年は軽トラ用のタイヤもバリエーション豊富になり、走行シーンや使い方に合わせて選べるようになりました。
走行性能を向上させたり、おしゃれな軽トラを目指したりする人には、インチアップやドレスアップも人気です。
軽トラのタイヤに関するご相談は、タイヤ専門店であるタイヤ流通センターにお任せください。
Webから、またはお電話・店頭で、どのようなご相談でもお受けします。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。