富山・石川・福井(北陸エリア)のタイヤ交換はいつするべき?お得に履き替えるコツ
毎年2回、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの履き替えを行う方は多いでしょう。しかし、毎年のことながら、いつタイヤ交換を行うのが良いか分からないという方も少なくありません。北陸エリアの方は、隣県などに出かける際に急に雪が降ってくると困りますよね。
そこで今回は、北陸エリアに焦点を当て、タイヤ交換の最適な時期について解説します。北陸エリアのドライバーが、いつ頃タイヤ交換を行っているのか?という独自調査結果も公開します。他にも、お得にタイヤ交換する方法やタイヤ交換ができる場所も紹介します。
タイヤ交換のベストタイミングを知り、今年は事前に雪に備えお得にタイヤ交換しましょう。
目次
タイヤ交換はどの時期にするべき?
北陸エリアの「富山県、石川県、福井県」の方は、いつ頃タイヤ交換をしているのでしょうか?一般的なタイヤ交換時期を知っておくことで、交換作業の混雑を避けられ、予定が立てやすくなります。
ここでは、北陸エリアの方々のタイヤ交換時期について、独自調査結果も公開して見ていきましょう。
夏タイヤ→冬タイヤへの交換
気象庁の発表によると、北陸エリアで初雪が観測される時期は県によって変わりますが、11月24日~12月3日と発表されています。
※参考:気象庁<金沢の雪・霜・結氷の平年値>
NEXCO中日本の発表では、富山県・石川県・福井県の高速道路でのスタッドレスタイヤ装着率(2021年12月7日に調査)はそれぞれ90%・82%・83%となっています。
※参考:NEXCO中日本<スタッドレスタイヤ装着率>
北陸エリアでは、11月下旬になると初雪が観測される可能性があるため、それより2週間程前に冬用タイヤに交換するのが安心です。積雪があると高速道路では、冬用タイヤの規制がかかる可能性があるため、11月上旬になったら冬用タイヤへの交換を早めに検討しましょう。
タイヤ流通センターの独自調査結果では
タイヤ流通センターが調査したところによると、北陸エリアでの夏用から冬用タイヤへの交換時期は、「10月から徐々に増え始め、11月と12月にピークを迎えている」という調査結果が出ています。
※タイヤ流通センター
北陸エリアでは、どの県でも10月と11月では3~6倍程の差が見られます。多くの方は、11月になってからタイヤ交換をしようと考えている事が分かります。
一方で、北陸エリア以外の県を見てください。どの県も12月にピークを迎えています。関東エリアの方々は、12月に入ってからタイヤ交換をしているということです。11月以降に関東地方から北陸エリアに旅行や仕事などで車で出かける予定がある方は、早めにタイヤ交換を済ませておいた方が安心でしょう。
冬タイヤ→夏タイヤへの交換
北陸エリアでは、何月ごろにスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換するのが最適なのでしょうか。それは、最低気温がマイナスにならなくなる月が目安です。気象庁の統計データによると、北陸エリアでは3月から最低気温がマイナスにならないというデータがあります。
最低気温がマイナスになると、路面凍結の恐れがあるためスタッドレスタイヤは必需品です。そのため、最低気温がマイナスにならなくなる月にノーマルタイヤに交換するのが最適といえます。ただし、旅行などで雪のあるところや最低気温がマイナスになる場所に行く予定などがある場合は、タイヤ交換はそれまで待ったほうがいいでしょう。
タイヤ流通センターの独自調査結果では
タイヤ流通センターの独自調査によると、北陸エリアでのスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの交換時期は、「3月が最も多く、次いで4月、5月」ということが判明しました。
※タイヤ流通センター
北陸エリアは、3月になると最低気温がマイナスにならなくなります。路面凍結や降雪の可能性を考えて、3月から4月にかけてノーマルタイヤに交換する方が多いようです。ただし、山間部などは雪解けが遅かったり、夜間に雪解け水が凍ったりする可能性があるので、山間部などに車で行く予定がある方は、タイヤ交換は4月や5月まで待ったほうが良いかもしれません。
実際に調査結果から分かるように、「5月にタイヤ交換をする」という方が少なからずいることからも分かります。
季節ごとのタイヤ交換の方法はいろいろ
ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤのタイヤ交換は年2回あり、「どこで交換しようか?」と悩む方も多いでしょう。タイヤ交換は様々なところでできますが、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。自分はどこで交換を依頼するのが良いか、参考にしてみてください。
ディーラーで交換
ディーラーは、そのメーカーの車を専門に扱うプロフェッショナルです。そのメーカーの車に対しての知識や経験はどこよりも一番です。
では、ディーラーでタイヤ交換をしてもらうメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
ディーラーでタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。
・車種に合ったタイヤを用意してくれる ・作業の質が良い ・細やかなサービスをしてくれる ・自宅まで引き取り、納車をしてくれる |
ディーラーは、その車の「ベストな状態」を知っています。性能を最大限に発揮できるタイヤや、乗り方に合ったタイヤなど、乗り手の意向に合うタイヤを用意してもらえるのが最大のメリットといえるでしょう。
また、作業の質が良いだけでなく、自宅まで引き取り納車をしてくれたり、予約に融通を効かせてくれたりと細やかなサービスが期待できる点もディーラーの良さといえるでしょう。
デメリット
ディーラーでタイヤ交換するデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
・費用が高い ・時間がかかる ・タイヤ持ち込み交換ができない場合がある ・希望のタイヤが用意できないことがある |
ディーラーは、サービスの細やかさや作業の質の高さなどから、費用が少し高くなるのがデメリットです。また、車検や点検などの車も数多く受け入れているので、時間がかかる場合があります。そのため、急いでタイヤ交換をしたい方にとっては向いていないでしょう。
さらに、メーカーとの契約などの関係で、希望のタイヤが用意できない場合や、タイヤの持ち込みができない・持ち込み料がかかる場合などもあります。できるだけ交換費用を抑えたい方や早めにタイヤ交換したい方は、タイヤ専門店などに相談してみるのが良いでしょう。
タイヤ専門店で交換
タイヤ交換は、タイヤ専門店で行うという選択肢もあります。
では、タイヤ専門店でタイヤ交換をするメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット
タイヤ専門店でタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。
・選べるタイヤの種類が多い ・予算に合わせてタイヤを選べる ・タイヤの知識や作業が丁寧で技術力が高い ・保証が充実している |
タイヤ専門店でタイヤ交換をする一番のメリットは、タイヤの品揃えがどこよりも豊富で、予算や希望に合ったタイヤが選べるということです。ディーラーやガソリンスタンドも、元はタイヤ専門店がタイヤを卸しています。つまり、タイヤが一番揃っているのは、タイヤ専門店ということになります。
また、作業の丁寧さや技術力の高さ、豊富な知識は専門店ならではで、タイヤそのものに対する保証の充実などからも、専門店でのタイヤ交換が安心でき一番オススメです。
デメリット
タイヤ専門店でタイヤ交換をするデメリットは、次のようなものが挙げられます。
・繁忙期は混み合う ・タイヤによっては工賃が高くなる |
タイヤ専門店は、技術の高さや丁寧さなどから安心ということで、繁忙期は混み合うことが多く、待ち時間が長くなることがある点がデメリットです。ただしこのデメリットは、どこで交換作業を依頼しても同じことが起こる可能性があります。なるべく混雑を避けてタイヤ交換をするには、事前予約がオススメです。
また、タイヤの種類やサイズによっては、工賃がやや高くなる場合があります。サイズが大きく偏平率が低いタイヤなどは、交換作業に高い技術が必要となるので費用がかかるケースがあります。そのようなタイヤや交換作業の金額が知りたい方は、まずは一度相談してみることをオススメします。
ガソリンスタンドで交換
ガソリンスタンドでもタイヤ交換ができます。では、ガソリンスタンドでタイヤ交換するメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
ガソリンスタンドでタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。
・店舗数が多く身近な場所にある ・緊急時にも対応可能 ・給油や洗車もできる |
ガソリンスタンドは、特に身近にある施設で店舗数が多く利用しやすいというのが一番のメリットです。ふと思った時にすぐ行けることや、忙しくて夜しか行けない方にとっては頼りになる場所です。また、タイヤ交換ついでに給油や洗車も一つの場所で完結するのもメリットといえます。
デメリット
ガソリンスタンドでタイヤ交換をするデメリットは、次のようなものが挙げられます。
・技術力に不安がある ・作業スピード重視の傾向がある ・タイヤの品揃えが限られる |
ガソリンスタンドにいる整備士の数は、ディーラーや整備工場と比べ限られています。また、アルバイトなど経験が少ないスタッフがタイヤ交換を行うこともあり、専門店と比べると技術力に欠けるのがデメリットです。ガソリンスタンドは、回転率を上げて利益を上げる収益構造なので、丁寧で細やかな作業よりもスピードを重視する作業の傾向があります。
また、売れ筋のタイヤだけが置いてある場合が多く、希望通りのメーカーやグレードのタイヤが選べない可能性が高いのもデメリットといえるでしょう。
自分で交換
自分でタイヤ交換をするという方法もあります。では、自分でタイヤ交換をする場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
自分でタイヤ交換をするメリットは、次のようなものが挙げられます。
・費用が安く済む ・自分のタイミングで交換できる ・緊急時の対応スキルが身につく |
自分でタイヤ交換すると、交換にかかる作業工賃がかからないので数千円程節約できます。また、自分の好きなタイミングで交換できるため、時間にとらわれることがありません。他にも、パンクなどの緊急時にもスペアタイヤとの交換スキルも身につくという点もメリットです。
デメリット
自分でタイヤ交換をするデメリットは、次のようなものが挙げられます。
・かなりの力と体力が必要 ・しっかり交換できないと脱輪の危険がある ・ボルトやナットが壊れる恐れがある ・ジャッキアップ中に下敷きになる危険もある |
一番のデメリットは「危険が伴うこと」です。タイヤが正しい状態で取り付けられていなければ、脱輪による事故が起きる恐れがあります。また、力を入れすぎて締め付けを行うと、ボルトやナットが壊れてしまう可能性があります。他にも、車をジャッキで持ち上げている時に、車が落ちたり動いたりする危険もあります。
自力でのタイヤ交換は、かなりの力と体力、スキルが必要で危険と隣り合わせです。少しでも不安がある場合は、安全で確実な作業を行ってくれるプロに依頼しましょう。
タイヤ交換をできるだけお得に済ませるポイント
タイヤ交換をできるだけ待たされずスピーディに、いい状態のタイヤにお得に交換するためのポイントを紹介します。
ポイント①事前予約
タイヤ交換は、計画的に行うことが重要です。交換を先延ばしにすると、急な降雪に慌てるだけでなく、タイヤが劣化していたらパンクなどのトラブルになる可能性があります。急に交換に行っても、予約なしの場合は予約優先のため作業に時間がかかることが多いです。タイヤ交換を行う場合は、事前に予約を入れておきましょう。
ポイント②他の整備と一緒にする
タイヤ交換で車を預けているうちに、オイル交換やバッテリーの点検、ラジエター液の点検などまとめてチェックしてもらいましょう。何度も車を持ち込む手間が省け、安心して車に乗ることができるのでオススメです。
ポイント③タイヤ保管サービスを使う
使わなくなったタイヤは、タイヤに適した環境で保管することが大切です。直射日光が直接当たる場所で保管をすると、ひび割れやゴムが硬化する原因となり、タイヤの寿命を縮めることに繋がります。タイヤ交換後、そのままタイヤを預かるサービスを行っているお店もあります。保管サービスを上手に利用して、タイヤを長持ちさせましょう。
交換時にしておきたいタイヤのチェックとは
安全に走行するためにも、交換時にはタイヤのチェックを行いましょう。では、どの様なチェックをすれば良いか紹介します。
タイヤの溝の減り具合
タイヤの溝の減り具合のチェックは、とても重要です。タイヤの溝が少なくなると滑りやすくなり危険です。そこで、溝がどの位になったら交換すべきなのか解説します。
ノーマルタイヤは、残り溝が4mm以下になると性能が低下するため寿命と言われています。ノーマルタイヤは、4mm以下になったら交換を検討しましょう。
スタッドレスタイヤは、新品時から50%摩耗すると寿命と言われています。摩耗具合は、プラットフォームと呼ばれる印で判断できるので確認しましょう。
※参考:ブリヂストン<タイヤの寿命と交換時期>
プロの目で確認してもらう
年2回のタイヤ交換を利用し、プロにタイヤをチェックしてもらいましょう。今のタイヤの状態やあとどの位使えそうかなど、タイヤについて相談してみましょう。気になったことは、プロに相談しアドバイスをもらうことをオススメします。
次のタイヤが必要なら探しておく
タイヤのチェックで次は交換が必要と言われたら、余裕をもってタイヤを探しておきましょう。繁忙期になると、タイヤ専門店でも在庫切れになる可能性があります。事前にタイヤ交換が必要と分かっている時は、余裕をもって探し希望のタイヤを購入しましょう。
まとめ
北陸エリアのタイヤ交換時期、タイヤ交換のオススメの場所、お得に交換するポイントなどについて解説しました。タイヤ交換時期を見誤ると、トラブルや事故に繋がったり、タイヤの寿命を縮める原因にもなります。タイヤ交換は、適切な時期に行うことで安全に車に乗ることができます。今年は、事前予約や早めの購入などをして、スムーズにお得にタイヤ交換しましょう。
タイヤ専門店のタイヤ流通センターでは、シーズン毎にお得なキャンペーンも多数開催しています。価格や品質、性能など自分に合うタイヤが必ず見つかります。ぜひ一度ご相談ください。
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。