雨に強いタイヤとは?特徴、ウェット性能について解説します
日本は年間の1/3が雨なので、ドライバーならば雨について考えなければいけないのは当然です。雨の日にヒヤッとすることがないようにするためには、まず雨に強いタイヤ=ウェットグリップの高いタイヤを履くのが一番効果的です。この記事では、雨に強いタイヤの特徴、仕組みと特徴、ウェット性能について解説します。
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目次
雨の日の運転が危険な理由
雨の日に車を運転をしていると「事故を起こしそう」「運転しづらい」と感じる方がほとんどでしょう。特に、日頃あまり運転をしない人にとっては、雨の日の車の運転に不安に感じることでしょうか。頭では分かっていてもなかなか改めて考え直すことがない雨の日の運転によるリスクについて、一緒に考えていきましょう。
路面が滑りやすい
雨によって、路面とタイヤとの間の摩擦が低くなるため車が滑りやすくなります。そのため、晴れた日の感覚で運転をしていると、思いもよらぬ事故を起こす原因となってしまいます。
また、ブレーキをかけてから車が止まるまでの距離である制限距離が伸びてしまうことも大きな事故につながる可能性があります。
雨の日の運転はスピードを出し過ぎないようにするなどの対応が必要になります。十分に注意していても雨による滑りでヒヤッとした経験がある方も多いことでしょう。
視界が悪い
雨が強ければ強いほど、フロントガラスからサイドミラーまで雨粒でびっしりと埋まります。何度ワイパーで拭いても拭いきれずに、水滴が残ってしまうことは決して珍しいことではありません。
このフロントガラスやサイドミラーなどに付着する水滴により、前の車や信号機、標識などが滲んで見えるなど、視界が悪くなってしまいます。また、雨の日は一面曇り空のため、昼間でも暗く、周囲が見えづらい状態が続きます。
このように、雨によって視界が悪くなり、視認性が落ちてしまうことで、事故への恐怖や不安を抱く人も多いようです。
周りの車の運転も不安定
雨の日は、運転者自身の視界が悪いように、他の車の運転者も同じく視界が悪い状態になります。そのため、雨の日の運転になれていない不安定な走行を行う人多くなり、そういった状況で運転することに怖さを抱く人も多いようです。
雨の日は晴れの日の約5倍事故が発生!
首都高速道路では、以下のようなデータを発表しています。
東京管区気象台発表のデータによると、年間総時間に占める晴天時間及び雨天時間の割合は上記円グラフのとおりです。2020年度を例にとると、雨天の時間は年間総時間の約5%程度であるにも関わらず、雨天時に発生した交通事故件数は総交通事故件数の22.4%を占めています。天候別での1時間当たり交通事故件数を算出すると、雨天時以外の0.67(件/時間)、雨天時では3.33(件/時間)であり、雨天時においては雨天時以外の約5倍の割合で交通事故が起きていることが分かります。様々な状況の変化により、雨天時には雨天時以外と比較し交通事故が非常に発生しやすい状況にあるといえます。(下記グラフ参照)
画像引用元:首都高速道路HP https://www.shutoko.jp/use/safety/driver/rain/
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雨に強いタイヤの特徴
雨に恵まれている日本では、雨天で車を運転することも少なくないでしょう。
先ほども説明した通り、晴れの日と比べて、ブレーキを踏んでから、完全に止まるまでの距離(制動距離)がより長くなっています。
タイヤによって、雨天での制動距離が大きく変わります。その差は事故の回避にもつながるといわれます。ここでは、雨に強いタイヤの特徴について説明します。
タイヤの溝は雨の日などの排水効果を決める。
タイヤの溝(厳密にいうとトレッドパターン)は基本的に下記の役割を持っています
①タイヤの駆動力、制動力、およびけん引力の増加
②操縦性、および安定性の向上
③タイヤの放熱性の向上
④排水効果
今回は4番目の排水効果について少し説明します。
基本的に水の上で走行するときは「たての溝」から水が入り、「よこの溝」から外部へ排水する形で排水効果を発揮します。
接地面の単位面積で入れる水の量が多いほど、排水効果がいいので、雨に強いタイヤは「たての溝」が、太く、深くほどいいと捉えられます。それと合わせて、タイヤの側面へ繋がる「よこの溝」が複数ある事も大事です。
「たて×よこ」の関係がしっかり繋がる事で、雨の日でも安心して走行して頂く事が可能になるのです。また、空気圧、タイヤの残溝、使用年数によって排水効果が低下するので、要注意です。
タイヤのウエット性能とは
ウエット性能とは、雨天時などで路面が濡れたウエットの環境のなかでも、タイヤがきちんと路面をとらえ、ブレずに走ることができる性能のことをいいます。路面が濡れたウエットの状態では、タイヤの摩擦抵抗が小さくなり、路面をとらえる力(グリップ力)が低下します。
グリップ力の低下はブレーキの制動距離を長くさせたり、カーブの際にクルマが滑りやすくさせてしまいます。また、水が溜まった路面では、タイヤと路面の間に水が入り込み、クルマが浮いてあらぬ方向へと滑ってしまう「ハイドロプレーニング現象」を引き起こすこともあります(※下記項目にて説明)。
この現象が起こるとハンドルやブレーキが利かず、大きな事故を起こしかねません。そのリスクを防ぐために、タイヤに備わるウエット性能が重要となるのです。
一方、タイヤの雨の日のグリップ力をあげると、路面からの転がり抵抗も上がってしまうので、燃費に良くない側面もあります。
その際はタイヤについているラベリングを確認することがおすすめです。
というのは、日本自動車タイヤ協会(JATMA)では業界自主基準のラベリング制度があるので、ウェット性能と転がり性能を同時に確認できます。
https://www.jatma.or.jp/environment_recycle/aboutlabelingsystem.html
弊社でもタイヤウェット性能紹介の記事があるので、ぜひ合わせてご参考ください!
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雨に強いタイヤは安全
以上のように、タイヤを選ぶ際に、タイヤの溝で排水効果が良いか悪いかが大体理解できますし、燃費も気になるときにラベリングのチェックがおすすめです。
また、タイヤの残溝が少ないや年数が長い(4-5年)場合は安全のため、早めのタイヤ交換をおすすめします!
タイヤ寿命についての記事も合わせてご参考ください!
雨の日の運転で覚えておきたい「ハイドロプレーニング現象」とは
ハイドロプレーニング現象という言葉をご存じでしょうか。ハイドロプレーニング現象とは、タイヤが水膜によって浮いてしまう現象のことで、滑りの原因となります。新品タイヤでも速度をあげていくと発生し、溝が浅くなるとより低い速度からその現象が発生します。
特に、雨の日の高速道路等では、上記項目でお伝えしました排水性能が低くなり、タイヤが浮く状態になり、ハンドルやブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。雨が多くなる梅雨前などは、小まめにタイヤの残り溝を確認するようにしましょう。
雨の日にスリップや事故を避けるために
命を落としかねないスリップや事故だけは避けたいと思うのは当然です。タイヤ状態が良くても悪くても雨の日にスリップするかもしれません。、
✓速度を落として走行する。
✓車間距離を取って走行する
✓月1回のタイヤ点検を行う
以上3点を守ることでスリップ事故は防ぐことができるはずです。
特に、速度を落とす事でスリップやハイドロプレーニング現象を予防することができ、車間距離をあけることで安全間隔の確保に繋がり、十分な制動距離を保てます。雪に比べ、日常的に降る雨に注意するドライバーは決して多くありません。雨に強いタイヤを用意することは勿論、運転にも気を付けるようにしましょう。
まとめ
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。