クロカンのタイヤ交換は自力でできる?安く交換できる場所と費用の目安も解説
クロカンは舗装されていない道路(オフロード)を走るためにつくられた車です。砂利道や林道、凹凸の多い道でも力強く走破できる頑丈なつくりで人気を集めています。
またスタイリッシュなモデルなら、都市の風景にもマッチします。アウトドア用としてだけでなく街乗りにクロカンを選ぶ人もいます。
しかし車体が重くオフロードも走るクロカンは、タイヤの摩耗が速いのが悩みどころという人も多いのではないでしょうか。
タイヤ交換の費用を節約するために「自分で交換したい」とも思うかもしれません。
この記事ではクロカンの重いタイヤは自分で交換できるのか、またクロカンのタイヤ交換をできるだけお得に済ませる方法を解説します。
目次
クロカンのタイヤを自分で交換する方法
クロカンのタイヤ交換は、コツをつかめば自分でもできます。
ただし車体もタイヤも重いため、1人で作業するのは大変かつ危険です。できれば2人以上で交換作業を進めましょう。
クロカンのタイヤを自分で交換する方法や必要な道具を解説します。
クロカンのタイヤ交換に必要な道具
クロカンのタイヤ交換に、最低限必要な道具はつぎの5つです。
- 油圧ジャッキ(3トン用)
- ジャッキスタンド
- クロスレンチ
- トルクレンチ
- 電動インパクト
油圧ジャッキは3トン用を準備します。クロカンの車重は2トン(2,000kg)以上あるため、2トン用の油圧ジャッキでは歪んでしまう場合があります。
また車体を持ち上げた状態でジャッキが外れると大事故につながるおそれがあります。ジャッキで持ち上げた車体を支えるジャッキスタンドも用意しましょう。
電動インパクトは、あるとナットの締め付け作業の負担が軽減されます。
重いタイヤを運ぶのが大変な場合は、タイヤリフターがあると便利です。
クロカンのタイヤ交換手順
クロカンのタイヤを交換するやり方は、一般の車と同様です。
◎ タイヤ交換の手順8ステップ
- 交換するタイヤのナットを少しだけ緩める
- ジャッキアップポイントにジャッキを合わせ、車体を持ち上げる
- ジャッキスタンドで車体を支える
- ナットを外し、タイヤを車体から取り外す
- 新しいタイヤを取り付ける
- ナットを仮止めする
- ジャッキスタンドを外し、車体を下げる
- トルクレンチでナットを規定の力で締め付ける
交換するタイヤそれぞれに、上記の8ステップを繰り返します。
車種によってはジャッキアップポイントが車体の中央付近にあり、ジャッキアップ1度だけで左右両輪を交換できる場合もあります。
タイヤを交換したら空気圧が十分かチェックし、適正な空気圧にしておきましょう。
タイヤ交換の詳しいやり方については、こちらの記事を参考にしてください。
クロカンのタイヤ交換を自分で行う注意点
クロカンのタイヤ交換ならではの注意点を3つ、解説します。安全面にかかわることでもあるため、事前にしっかりチェックしておきましょう。
◎ タイヤ交換は水平な場所で、パーキングブレーキをかけてから 車が急に動き出すと危険!車体が安定する場所で作業しましょう。十分な広さの確保も忘れずに。 |
◎ ジャッキアップした場所の対角線上のタイヤにタイヤ止めを こちらも車が動かないようにするためです。ちょっとした工夫で、安全性がアップします。 |
◎ ジャッキスタンドを使いつつ、タイヤを車体の下に置くとなお安心 外したタイヤを車体の下に置いておくと、万一ジャッキスタンドが外れてもタイヤが車体を支えます。 |
クロカン用のタイヤ相場
クロカンのタイヤは大きく特殊なため、価格が高くなりがちです。クロカンのタイヤ価格について、気になる相場を調べました。
調査したのは、クロカンの代表的な車種である「ランドクルーザー」標準装備の以下3種類です。
- 275/65R17(17インチ)
- 285/60R18(18インチ)
- 285/50R20(20インチ)
※ 金額はすべて2023年1月時点
カー用品店のクロカンタイヤ価格
カー用品店での販売価格は、以下のとおりです。
1本あたり(税込) | 4本セット | |
---|---|---|
275/65R17 | 28,231~38,428円 | 112,924~153,712円 |
285/60R18 | 36,449~44,721円 | 145,796~178,884円 |
285/50R20 | 43,972~52,960円 | 175,888~211,840円 |
※ オートバックス/夏タイヤ/ネット販売価格
参考:https://shop.autobacs.com/ja/
国産メーカーほど、またタイヤサイズが大きくなるほど価格は上がります。
クロカン用のタイヤ価格の目安は、4本で15~20万円です。
輸入タイヤ通販店のクロカンタイヤ価格
アジアンタイヤをはじめとする輸入タイヤを取り扱うネット通販での販売価格は、以下のとおりです。
1本あたり(税込) | 4本セット | |
---|---|---|
275/65R17 | 12,900~37,540円 | 51,600~15,0160円 |
285/60R18 | 14,200~44,780円 | 56,800~179,120円 |
285/50R20 | 13,210~40,050円 | 52,840~160,200円 |
※ オートウェイ/夏タイヤ/ネット販売価格
参考:https://www.autoway.jp/
アジアンタイヤは、価格が安いのが強みです。ただ「走行ノイズが気になる」「乗り心地は国産タイヤが勝る」という人もいます。
好みが分かれるところでもあるため、詳しくはタイヤ専門店に相談してみましょう。
◎ 国産から輸入タイヤまで!一律明瞭料金のタイヤ流通センターもご検討ください。 「タイヤはメーカーや種類によって価格が変わり、わかりにくい」「どれを選べば良いか分からない」と悩む人は、タイヤ流通センターにご相談ください。タイヤ流通センターはタイヤ料金を3つの定額プランでご用意します。お車に最適なタイヤはプロが目利きしおすすめするため、迷うこともありません。簡易見積もりは簡単4ステップ、いますぐこちらから試してみましょう! |
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クロカンのタイヤ交換工賃
クロカンのタイヤをショップで交換してもらった場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか。
タイヤ専門店、カー用品店の料金を調査しました。
タイヤ専門店(タイヤ流通センター)のタイヤ交換工賃
タイヤ流通センターでクロカンのタイヤ交換をした場合の工賃は、以下のとおりです。
項目 | 料金(税込) | |
---|---|---|
交換工賃(4本) | 17インチ | 7,920円 |
18インチ | 9,240円 | |
19インチ | ー | |
20インチ | ー | |
廃タイヤ処分料金(4本) | 2,200円 |
参考:タイヤ流通センターのタイヤ交換はどのくらいの工賃がかかりますか。|タイヤ流通センター
タイヤ流通センターはタイヤの専門店です。どのようなタイヤに関しても知識があり、プロの整備士が最適なメンテナンスを施します。
タイヤ交換を待つ間にタイヤや車に関する相談も可能です。
カー用品店(オートバックス)のタイヤ交換工賃
オートバックスでクロカンのタイヤ交換をした場合の工賃は、以下のとおりです。
項目 | 料金(税込) |
---|---|
交換工賃(4本) | 4,400円~ |
ホイールバランス調整(4本) | 4,400円~ |
ゴムバルブ交換(4本) | 1,100円~ |
窒素ガス充填・補充(4本) | 2,200円~ |
タイヤローテーション(1台) | 2,200円~ |
参考:タイヤ交換|オートバックス
一般的に、タイヤ交換工賃はタイヤサイズが大きくなるほど費用がかかります。オートバックスのタイヤ交換工賃も同様に、クロカンサイズになると高額になると思われます。
具体的な費用は店舗によって異なるため、詳しくはお近くのオートバックスにお問い合わせください。
クロカンのタイヤ交換ができるおすすめの場所
タイヤ交換は「どこに頼むか」によってかかる費用が異なります。
クロカンのタイヤ交換を少しでも安く済ませたい人におすすめの順番で紹介します。
タイヤ専門店
タイヤ専門店は、専門店ならではの品ぞろえと技術が魅力です。
独自の流通ルートを持っているため、サイズが大きなタイヤや特殊タイヤ、輸入タイヤも購入できます。
またタイヤに関する知識豊富な専任整備士が常駐しており、いつでも高品質で安定した交換作業が受けられます。
交換工賃も良心的なショップが多いので、ぜひ一度問い合わせてみてください。
自動車整備工場
街の自動車整備工場でも、クロカンのタイヤ交換ができます。数が多いため自宅から近い立地にある工場を選びやすい点がメリットです。
また交換工賃も手頃に設定されているケースが多いようです。
ただし、ランクルや希望のタイヤに対応しているかどうかは事前に問い合わせておきましょう。取引のあるタイヤメーカーが限られており、希望のタイヤを用意できない可能性があるためです。
ディーラーは費用が高め
新車を購入したディーラーでも、もちろんタイヤ交換が可能です。
ただしディーラーは車の販売店であり、タイヤの専門店ではありません。標準装備のタイヤやオーソドックスなタイヤ以外は取扱いがない場合があります。希望するタイヤを用意できるか、あらかじめ確認しておいたほうが良いでしょう。
またディーラーは「自宅まで車を取りに来てくれる」「洗車も済ませてくれる」など、高品質なサービスが期待できます。
その反面、交換にかかる費用がやや高めである点は押さえておきましょう。
ガソリンスタンドは作業品質に不安が残る
ガソリンスタンドでもタイヤ交換は可能です。
ただし、ガソリンスタンドには自動車整備士が常駐してはいません。タイミングによってはアルバイトが交換作業を担当することもあり、作業品質にやや不安が残ります。
またガソリンスタンドでのタイヤ交換工賃は、タイヤを持ちこんだ場合は割高になります。なかには持ち込みタイヤへの交換を受け付けていないスタンドもあります。
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クロカンのタイヤ交換ならタイヤ流通センターにおまかせ
慣れない人にとって、タイヤ交換は非常に労力がかかる仕事です。タイヤを1本運ぶだけで疲れてしまい、残りの3本を前に途方に暮れる人も少なくありません。
さらに車体もタイヤも大きなクロカンとくれば、大変さはひとしおです。
クロカンのタイヤ交換は、思い切ってタイヤのプロに任せてしまいましょう。タイヤ流通センターならWebで事前予約でき、予約当日に車を持って行くだけの簡単交換です。
新しくタイヤを購入する場合も、専門店ならではの品揃えと目利き力でコスパの良い最適なタイヤをご提案します。
タイヤ流通センターは全国に150店を展開する、業界大手のタイヤ専門店です。まずはお近くのタイヤ流通センターを探してみましょう。タイヤのプロが、お待ちしています。
まとめ
クロカンのタイヤ交換を自分で行う場合は、安全の確保に気を付けましょう。
平坦な場所で道具を正しく使い、一つひとつの手順を確実に進めます。作業途中で車が動き出さないよう、車止めを咬ませるなどの工夫も大切です。
また油圧ジャッキや電動インパクトをはじめとする、タイヤ交換用の道具も必要です。
「道具を準備するのが面倒」「タイヤ交換をしている手間がない」場合は、プロに任せるのがおすすめです。
クロカンのタイヤ交換は、タイヤのプロであるタイヤ流通センターにご相談ください。車種やよく乗るシーン、乗り心地などの希望、また予算に合うタイヤをご用意します。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。