【2024年度】スタッドレスタイヤの寿命は約5年?5年目以降使用するリスク、交換目安を解説
スタッドレスタイヤの寿命は約5年です。しかし、5年目のスタッドレスタイヤも一見まだまだ使えそうで交換するのがもったいないと感じている方もいるのではないでしょうか?
今回は、スタッドレスタイヤの寿命や、交換時期を判断する方法、5年目のスタッドレスタイヤを使用する危険性についてお伝えしていきます。
▼この記事でわかること
・スタッドレスタイヤの特徴
・スタッドレスタイヤの寿命、交換目安
・5年目以降、寿命のスタッドレスタイヤを使うリスク
・タイヤ流通センターならお得にスタッドレスタイヤ交換ができること
目次
スタッドレスタイヤとは?
冬の凍結した道路や、雪道で安全に走行するためのスタッドレスタイヤ。ノーマルタイヤに比べゴムの柔軟性を高くしているため、低い気温でもゴムが固くならず、凍結路や雪道の路面でもグリップしやすくなっています。
サマータイヤに比べゴムが柔らかく、乾いた路面や真夏の熱くなった路面には適しません。また、柔らかい分ゴムの劣化が早いため、タイヤの寿命も短くなっています。
なお、スタッドレスタイヤを使用せず保管している間にもゴムは劣化してしまいます。そのため、使用期間に関わらず、製造年月日から4年での交換が推奨されており、5年目のスタッドレスタイヤを使用することはおすすめできません。
スタッドレスタイヤの寿命や交換目安は?
スタッドレスタイヤの寿命は一般的に5年と言われていますが、5年経っていない場合でも交換が必要となるケースがあります。
スタッドレスタイヤの交換目安となる耐用年数や、タイヤの製造年月日をチェックする方法、タイヤの状態をチェックするポイントを分かりやすく解説していきましょう。
スタッドレスタイヤは5年が寿命
スタッドレスタイヤの寿命は国内メーカーの場合でも最長5年と言われており、5年目以降の使用は推奨されていません。格安のスタッドレスタイヤだと、耐用年数が2年と言われている商品もあります。
サマータイヤと比べゴムの性質が柔らかく乾燥した路面を走ったときに摩耗しやすいことに加え、未使用の場合でも経年劣化によりタイヤのひび割れが起きやすいのがその理由です。
メーカーにより発砲ゴムを採用したり、ゴムと軟化剤を分子結合させたりするなど、さまざまな方法で柔軟性を高めており、雪道や凍結路でのグリップ力を上げています。そのため、近年では耐久性もアップしてきてはいますが、それぞれの国内メーカーも「スタッドレスタイヤの性能を維持できるのは製造年月日から4~5年まで」という見解を示しています。
スタッドレスタイヤの製造年月日を確認!
「何年スタッドレスタイヤを使用したのか分からなくなってしまった」という人も多いのではないでしょうか?スタッドレスタイヤの交換タイミングを知るためにも製造年月日を確認するのがおすすめです。
スタッドレスタイヤの製造年月日はタイヤの側面に4桁の数字で記載されています。4桁の最初の2桁が週数、後半2桁が西暦年の下2桁を表しています。
例えば、「2221」というナンバーは2021年の22週目に製造されたという意味です。22週は、1ヶ月を4週間とカウントして計算すると22÷4=5あまり2なので、2021年6月の2週目前後ということが分かります。
スタッドレスタイヤの状態も要チェック!
安全に走行するためにはスタッドレスタイヤの経過年数だけでなく、状態も確認しておくことが重要です。耐用年数に満たない場合でも、走行状態や保存状態によってはスタッドレスタイヤの劣化が進んでいることがあります。
以下の項目をチェックし、使用に問題ないことを確認しておきましょう。
【タイヤの溝】
スタッドレスタイヤの側面に4か所描かれている矢印マークの延長上にあるタイヤの「プラットホーム」を確認します。新品状態から50%摩耗するとプラットホームが露出します。プラットホームが露出したタイヤは、雪道や凍結路でのブレーキ性能が低下し、スリップする可能性も高まるため冬の走行で使用できません。
【タイヤの硬度】
タイヤの硬度は「硬度計」で計測するのが一般的です。硬度による交換時期は、自分で判断するのはなかなか難しいため、信頼できるタイヤショップなどに相談してみるのがおすすめです。
【ひび割れや摩耗の偏り】
硬くなったタイヤはひび割れを起こします。また、走行状態によっては偏って摩耗してしまうこともあります。ひび割れや摩耗の偏りがあるスタッドレスタイヤを使い続けると、バーストしたり、ブレーキ性能が低下したりするため、速やかな交換が必要です。
5年目のスタッドレスタイヤは危険!寿命のスタッドレスタイヤを使う問題点
5年目のスタッドレスタイヤは、ゴムの劣化や溝の摩耗など、雪道や凍結路を安全に走るための性能が著しく低下しています。
雪道でスリップを起こす可能性が高まることはもちろん、カチカチに凍ってしまった凍結路では氷上性能が低下した5年目のスタッドレスタイヤは特に危険です。とっさにブレーキを踏んでもクルマを止められず、サマータイヤで雪道を走るのと同様、大きな事故につながってしまう恐れもあります。
なお、雪道をサマータイヤで走るのは法令違反となり反則金を課せられます。詳しくはこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。
5年目を迎えた寿命のスタッドレスタイヤは全く使えないのか?
それでは、5年目を迎えたスタッドレスタイヤは全く使えなくなってしまうのでしょうか?法律上では夏にサマータイヤとして使用しても罰則はありません。
しかし、夏にスタッドレスタイヤを使用することは多くの弊害があります。使用を控えるべき理由を説明していきましょう。
サマータイヤとしての使用も危険
寒い時期を想定し雪道用に作られているスタッドレスタイヤを春~秋に使用するのは、おすすめできません。
雨に濡れた路面では、サマータイヤよりもスタッドレスタイヤの水はけが悪いため、水の層によってタイヤが接地できなくなりスリップしてしまうハイドロプレーニング現象が起こりやすく、コントロールを失う可能性があります。
また、サマータイヤよりも柔らかいゴムのスタッドレスタイヤは、設置面積が広くなり抵抗力が増えるため、燃費が悪くなります。
スリップサインが出たタイヤは即交換
プラットホームが現れた状態からもさらにタイヤを使用し続けると、次にスリップサインが現れます。スリップサインは、タイヤの溝が1.6mmまで摩耗したという印で、タイヤの使用限界です。スリップサインが現れたタイヤを使用すると整備不良とみなされ、道路交通法により罰せられるため、すぐに交換が必要です。
5年目のスタッドレスタイヤは買い取りしてもらえる?
残念ながらスタッドレスタイヤを5年目で買い取りに出そうと思っても、すでに寿命を迎えているため買い取ってもらうことはできません。スタッドレスタイヤの買い取りを希望する場合は、3年目ぐらいまでに検討しましょう。
スタッドレスタイヤの処分方法
スタッドレスタイヤは環境省により「適正処理困難物」に指定されているため、自治体で回収していないため、粗大ゴミで捨てることができません。業者に依頼して処分するのが一般的です。スタッドレスタイヤ1本あたり300円~1000円の手数料が発生します。
依頼できる業者は以下の通りです。
●ガソリンスタンド
●タイヤ販売店やパーツショップ
●自動車ディーラー
●不用品回収業者
処分したタイヤのほとんどは燃料としてリサイクルされます。ガソリンスタンドや、タイヤ販売店、自動車ディーラーなど適正に処分してくれる業者が多い中、不用品回収業者で処分する場合は悪徳業者に注意が必要です。もし、不法投棄をしている業者に依頼すると、依頼者も罰せられるケースがあります。
スタッドレスタイヤを上手に使うには
それでは、スタッドレスタイヤを安全に長く使うためのコツについてお伝えしていきましょう。
路面凍結の前にスタッドレスタイヤに変えよう
雪国では、雪が降り始める前でも気温が下がり路面が凍結する恐れがあります。初雪情報を意識しつつ、7℃を下回るようになったらスタッドレスタイヤに履き替えるようにしましょう。地域にもよりますが、10月から11月にスタッドレスタイヤに交換するのがベストタイミングです。
また、3月~4月に雪が解け、気温が7℃を下回らなくなったら、サマータイヤに交換します。適正な時期に交換することでスタッドレスタイヤの摩耗や劣化を防げます。
愛車に合うスタッドレスタイヤを選ぼう
現在では、ミニバンやコンパクトカー、SUVなど、自動車のタイプもさまざまです。いろいろなメーカーからそれぞれの自動車タイプに合わせたスタッドレスタイヤが販売されているので、愛車に合うスタッドレスタイヤを選びましょう。
各社独自の技術により、グリップ力や耐久性能がアップしています。メーカー別にスタッドレスタイヤを紹介している記事もありますので、ぜひチェックしてみてください。
スタッドレスタイヤは5年使うと事故の恐れも!安全のため交換しよう
スタッドレスタイヤは5年目以上使い続けることは、耐用年数を超えているため、使用は控えるのがおすすめです。あまり走行していないという場合でも、ゴムがサマータイヤに比べ柔らかく経年劣化しやすいため、スタッドレスタイヤは5年目を迎える前に、交換するよう心がけましょう。
適正にスタッドレスタイヤを使用すれば、スリップにより起こる事故を未然に防げる可能性も上がります。安全のためにも、信頼できるタイヤショップで早めに交換してくださいね。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。