タイヤの「165/65R15」は何を表す?わかる情報すべてを詳しく解説
タイヤを買おうとしたときや、ふとタイヤの側面を見たとき。タイヤメーカー名や商品名とともに、「165/65R15」といった見慣れない表記が目に入り、気になったことはありませんか?
暗号のようにも見えるこの表記は、タイヤに関するさまざまな情報を示します。「165/65R15」という9文字だけで、実に4つの情報を読み取れるのです。
今回は「165/65R15」を例に、この表記が表す意味を詳しく解説します。タイヤに関する豆知識や、お得にタイヤを買うヒントも紹介します。
▼この記事を最後まで読んでわかること
・「165/65R15」が何を表しているのか
・「165/65R15」該当する主な車種
・知って得するタイヤの豆知識
・タイヤ流通センターならお得にタイヤ交換できること
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目次
タイヤ側面にある「165/65R15」はタイヤのサイズに関する情報を表す
タイヤの側面にある「165/65R15」といった刻印は、タイヤのサイズに関する情報を表します。数字やアルファベットが何を意味するのか、一つずつ見ていきましょう。
「165」はタイヤ幅
最初の3ケタの数字(165)は、タイヤの幅を示します。幅の単位は「mm(ミリメートル)」です。
タイヤの幅は、総幅と断面幅という2種類の計測方法があります。総幅はタイヤ全体の幅、断面幅は総幅から側面に浮きあがった模様や文字などを引いた部分の幅です。実質的に地面と接する部分の幅が、断面幅と考えて良いでしょう。
一般的に、タイヤの側面には断面幅が記載されています。「165/65R15」なら、タイヤの断面幅が165mm、つまり20.5cmあるという意味です。
「65」は扁平率
165の後に「/(スラッシュ)」が入り、「65」という数字が続いています。スラッシュ後の数字は、扁平率を示します。
扁平率は、タイヤの幅に対する高さの比率を表します。単位は「%(パーセント)」です。
<扁平率の計算式> 扁平率(%)=断面の高さ/断面幅×100 |
この数値もタイヤによって異なります。扁平率が大きいとタイヤの厚みが増し、いわゆる「ゴツいタイヤ」になります。反対に扁平率が小さいタイヤは薄くなり、スタイリッシュな印象になります。
「165/65R15」の扁平率は、65%ですね。大半のタイヤの扁平率は、30~85%におさまります。扁平率が60%以上になると厚いタイヤ、55%以下だと薄いタイヤという印象です。
「R」はラジアル表記
「165/65R15」、続いては「R」というアルファベットが出てきました。このRは、そのタイヤがラジアル(RADIAL)構造であることを示します。
いま、自家用の車に装着するタイヤのほとんどはラジアル構造をしています。したがって、このアルファベットを気にする必要はありません。
ちなみに、ラジアル構造のタイヤとは、タイヤを形作る骨格(カーカス)が、タイヤの中心から放射状(RADIAL)に配置されたタイヤです。タイヤの内部に補強のためのベルトも入っており、接地面の強さがメリットです。
もう一つのタイヤ骨格形状は、バイアス構造といいます。カーカスを斜め(BIAS)に配置しています。
「15」はインチ(タイヤ内径)
「165/65R15」の最後の数字・15は、タイヤの内径を示します。単位は「インチ」です。
「この車は17インチのタイヤを履いている」「15インチのタイヤを探している」といった具合に、タイヤに関する話題で馴染みがある人もいるでしょう。
165/65R15は「15インチ」を示しますが、この時のインチ数は内径です。内径はタイヤに空いた丸い空洞部分の直径で、ホイールが組み合わさる部分(リム)の直径でもあります。
空白後に続く「91H」などは読まなくてOK
「165/65R15」の後に空白があり、「91H」「91V」などの表記が続きます。ここは、タイヤのロードインデックス(負荷能力)やスピードレンジ(速度記号)をあらわします。
ロードインデックスとは、タイヤ1本あたりが持つ負荷能力です。規定の条件において、タイヤがどのくらいの質量に耐えられるかを示します。
また、スピードレンジは、ロードインデックスの条件下で走行可能な最高速度を記号で示したものです。
どちらも、日常的な目的で車に乗る分には、気にする必要はありません。
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標準で「165/65R15」のタイヤを装着する主要車種を紹介
165/65R15のタイヤを、標準で装着する車種を紹介します。国内自動車メーカー別に、主だった車種を見てみましょう。
トヨタ
トヨタで165/65R15を標準装着する主要車種は、以下のとおりです。
- プラッツ
- プリウス
- WiLL Vi など
日産
日産で165/65R15を標準装着する主要車種はありません。
ホンダ
ホンダで165/65R15を標準装着する主要車種はありません。
三菱
三菱で165/65R15を標準装着する主要車種は、以下のとおりです。
- デリカD:2 など
マツダ
マツダで165/65R15を標準装着する主要車種は、以下のとおりです。
- ラピュタ など
ダイハツ
ダイハツで165/65R15を標準装着する主要車種は、以下のとおりです。
- タフト など
スズキ
スズキで165/65R15を標準装着する主要車種は、以下のとおりです。
- イグニス
- ソリオ
- ソリオ バンディット
- スプラッシュ
- スイフト など
スバル
スバルで165/65R15を標準装着する主要車種はありません。
タイヤに関する豆知識
「タイヤは、タイヤ交換や車検のときに意識する程度」という人も多いのではないでしょうか。せっかくの機会です、タイヤに関して知っておいて損はない豆知識を4つ、紹介します。
タイヤ各部の名称
タイヤについて調べると、サイドウォールやトレッドなど、見慣れない言葉が登場します。いったい、どの部分を指すのでしょうか。
日常的に車に乗る人が知っておきたい、3つの言葉をまとめました。
トレッド | タイヤが路面と接触する面です。スリップ防止や排水のための溝が彫られています。 |
---|---|
トレッドパターン | トレッドに彫られた溝の模様です。メーカーごと、また夏タイヤとスタッドレスタイヤでは、トレッドパターンが異なります。 |
サイドウォール | タイヤの側面に当たる部分です。屈曲が大きく、タイヤの骨格を保護します。タイヤサイズの情報やメーカー名が刻印されます。 |
タイヤ以外でタイヤサイズを確認する方法
新車で購入以降、タイヤのサイズを変えていなければ、タイヤを見れば車に最適なサイズがわかります。しかし、中古車は前オーナーがタイヤサイズを変えているかもしれません。
その車の標準、つまりメーカーが最適と考えるタイヤのサイズを知りたい場合は、運転席のドアを開けてみましょう。メーカーによって異なりますが、運転席側のドア内側に、タイヤのサイズを示すシールが貼ってあります。
このシールには、適正な空気圧も記載されています。
タイヤのインチアップ・インチダウンとは
タイヤのインチアップとは、タイヤの内径を大きくするカスタマイズです。反対に、内径を小さくするカスタマイズを、インチダウンといいます。
インチアップは、人気のカスタマイズの一つです。ホイールの直径が大きくなるため、存在感が増します。タイヤ幅が広くなってグリップ力が増し、コーナリング・ハンドリング性能が向上します。
一方で、インチダウンすると車の乗り心地が高まります。扁平率が高まってタイヤに入る空気量が増えるためです。また、タイヤのコストも抑えやすくなります。
インチアップ・インチダウンとも、タイヤの外径は変えないことが大切です。外径を変えると車が正常に速度を測れません。また、車検を通らない可能性もあります。
同じインチでも、タイヤの大きさが違う
タイヤを選ぶ際、インチ数に注目する方は多いはず。では、扁平率を意識したことがありますか?
前述のように、タイヤのサイズはインチや扁平率など、さまざまな要素で決まります。扁平率が異なれば、タイヤの幅や厚みが変わり、外径が変わります。
たとえば、165/65R15のタイヤと、扁平率だけが異なる165/60R15というタイヤを比べてみましょう。
165/65R15のタイヤ外径は、595mmです。ところが、165/60R15のタイヤの外径は579mmとなり、16mmも小さくなります。
タイヤにとって、20mmは大きな違いです。装着に注意が必要な場合もあるため、タイヤ選びは専門知識を持つスタッフがいるショップに相談すると安心です。
165/65R15は単品で買う?ホイールセットで買う?
165/65R15のタイヤは、タイヤ単品とホイールセットのどちらで買うべきでしょうか。ホイールセットについて、またホイールをセットで購入するメリットや注意点を解説します。
タイヤのホイールセットとは
タイヤは、一般的に単品(タイヤのみ)で販売されます。「サマータイヤ4本セット」「スタッドレスタイヤ4本セット」といった商品名で販売されているタイヤは、価格もタイヤのみの表示です。
一方、ホイールセットとは、タイヤとホイールがあらかじめセットになった商品です。販売店がおすすめするホイールや人気のホイール、デザイン性の高いホイールなどが装着されています。ホイールの分だけ価格は上がりますが、単品にはないメリットもあります。
ホイールセットのメリット
タイヤをホイールセットで購入するメリットは、次の3点です。
- タイヤに最適なホイールが手に入る
- タイヤ交換の手間・コストを節約できる
- ホイールセットはタイヤの保管にも便利
それぞれを詳しく解説します。
タイヤに最適なホイールが手に入る
タイヤを車に装着するときには、かならずホイールが必要です。そして、ホイールは「何でもいい」わけではありません。
タイヤの径(インチ)に合っていることはもちろん、タイヤのリム幅にも適合している必要があります。また、車種によって似合うホイールのデザインやカラーも異なります。
バリエーション豊富なホイールの中から、タイヤのサイズにも車種にも合う商品を選択するのは、なかなか難しいこと。
ホイールセットの商品なら、タイヤに適合したサイズのホイールがかならず装着されています。あとは好みのデザインを選べばOK!タイヤに最適なホイールを選ぶ手間がかからない点がメリットです。
タイヤ交換の手間・コストを節約できる
ホイールセットのタイヤは、タイヤ交換の際も便利です。履いていたタイヤを外し、すでにホイールがついているタイヤを装着するだけで作業が完了します。タイヤ交換の工賃も抑えられ、お財布にもメリットがあります。
もし、交換するタイヤがホイールをつけていないと、どうなるでしょうか。
交換前のタイヤからホイールを外し、交換するタイヤにホイールをつけかえる作業が追加で発生します。ホイールの付け替え作業を「ホイール組み換え」といい、交換工賃に追加で費用がかかるケースがほとんどです。もちろん、手間が必要となる分、交換作業にかかる時間も長くなります。
ホイールセットはタイヤの保管にも便利!
夏タイヤとスタッドレスタイヤ、それぞれをホイールセットにしておくと、保管の際も便利です。タイヤがホイールにガッチリと組み込まれているため、タイヤ単体の保管に比べて変形しにくいためです。
タイヤ単体の保管では「変形のおそれがある(※)」と推奨されない平置き保管も、ホイールつきなら大丈夫。平積みにしてもホイールが適度に荷重を分散させ、タイヤの形状を保ってくれます。
※ タイヤ単体を平置き保管すると、サイドウォールに荷重がかかり変形リスクが高まるといわれます。タイヤ単体での保管は、縦置きがおすすめです。ただ、縦置きはタイヤが転がる危険があるため、保管場所の安定性確保が必要です。
ホイールセットの注意点
ホイールセットは、ホイールの価格がタイヤ価格に上乗せされます。タイヤ単品で購入する場合より、費用がかさむ点を押さえておきましょう。
また、基本的にセットされているホイールしか選べない点も、注意が必要です。価格が予算にマッチしても、ホイールのデザインが好みではなく購入見送りとなる場合もあります。
予算とデザインを両立したホイールセットを探すには、次の方法をおためしください。
- タイヤとホイールを別々に選べるサービスを利用する
- ショップのスタッフに相談する
- タイヤ専門店など、品揃えが豊富なショップをチェックする
165/65R15に適合するホイールの価格目安
ホイールの価格は、以下の要素によって価格が変わります。
- 素材
- 製造方法
- 構造
- デザイン
同じ165/65R15のタイヤに適合するホイールでも、価格は4万円未満から60万円以上(いずれも4本セット)までと大きく幅があります。
価格が上がるほど品質も高くなりますが、あまりに高価なホイールは車種に対してオーバースペックとなる場合もあります。
納得のホイール探しは、「プロに相談」がベストです。普段の乗り方や好みのデザイン、予算をタイヤショップのスタッフに伝え、相談しながら最適なホイールを選ぶようにしましょう。
<豆知識>人気のホイールメーカー3社
ホイール選びでは、ホイールメーカーにも注目してみませんか。品質・人気ともに高い国内のホイールメーカーは、次の5社です。
- RAYS(レイズ)
- ENKEI(エンケイ)
- Weds(ウェッズ)
- SSR
- WORK(ワーク)
上記メーカーのホイールは、タイヤ専門店や大手カー用品店でチェックしてみてください。また、各メーカーの特徴やメリット・デメリットは「ホイールメーカーのおすすめ10選!種類や選び方のポイントを解説」の記事で解説しています。
165/65R15のタイヤを比較するポイント
165/65R15のタイヤ探しでは、メーカーや性能、価格など、どれが自分の車に合うか迷う人も多いのではないでしょうか。
ここからは165/65R15のタイヤを比べるときに、チェックしたいポイントを解説します。
タイヤの価格はどう決まる?
タイヤの価格を決める要素は、次の3つです。
- サイズ
- メーカー
- 性能
一般的に、タイヤサイズが大きいほど価格は上がります。また、メーカーによっても価格差が発生します。同じ165/65R15のタイヤでも、国内有名ブランドのタイヤのほうが高価で、アジア製タイヤのほうが安価です。
メーカーとサイズが同じでも、性能が異なれば価格も変わります。専用の設計や素材、技術が必要となるためです。安定性・低燃費性に優れたタイヤや、特定の気象条件で性能を発揮するタイヤは、一般のタイヤに比べて高価になりがちです。
タイヤの性能とは
タイヤは、車を文字通り足元で支える大切な役割を果たします。安全・安心と快適なドライブ実現のため、さまざまな性能が工夫されています。
路面をしっかりグリップし、安全に走行・停車する性能や、車のふらつきを抑制する性能は、運動性能と呼ばれます。タイヤの基本となる性能です。
また、燃費を高めたり、タイヤを長持ちさせる環境性能、騒音を抑え揺れの少ない走行につながる快適性能があったりと、タイヤの性能は多方面に渡ります。
メーカーは、毎年技術を向上させ、タイヤの高性能化を図っています。夏タイヤ・スタッドレスタイヤタイヤとも、性能にも注目してみてください。タイヤショップのスタッフに相談すると、各タイヤの性能をわかりやすく解説してくれます。
コスパも性能も良いタイヤを見つけるコツ
費用と性能のバランスが取れた、愛車に最適なタイヤを見つけるコツは、ショップ選びにあります。ショップによって、タイヤの品揃えや専門スタッフの有無、技術力などに差があるためです。
納得のタイヤ探しを実現するために、まずできるだけ品揃えが豊富なショップを選びましょう。また、タイヤに関する専門知識を持ったスタッフが常駐していることも大切です。予算と普段の乗り方、タイヤに希望することを率直に伝え、おすすめのタイヤを選んでもらいましょう。
また、タイヤ交換にかかる費用と時間、予約手続きのしやすさも比較しておくと、これからのメンテナンスにかかるコストと手間も想定できます。
<おすすめ>タイヤなら、タイヤ専門店へ!
タイヤは、専門店での購入がおすすめです。国内外のあらゆるメーカーのタイヤが揃っており、性能の良いタイヤを予算内で見つけやすいためです。また、専門店らしく深い知識を持ったスタッフが、いつでも相談にのってくれる点もポイント。
タイヤ流通センターは、最高ランクのタイヤからコスパの良いアジアンタイヤまで、わかりやすい定額制でご用意するタイヤ専門店です。車種とタイヤサイズを選ぶだけで、その場で見積もりが分かる「Web簡単見積もり」が便利!連絡先の登録不要で利用できるため、まずは気軽にタイヤを探してみてはいかがでしょうか。
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165/65R15のタイヤをお得に買うなら、タイヤ流通センターへ
「タイヤをお得に買いたい」「タイヤについて、詳しく相談しながら選びたい」、そんな方はタイヤ流通センターにご相談ください。
タイヤ流通センターは、名前のとおりタイヤを専門的に取り扱う全国展開のショップです。あらゆるメーカーの車種に合うタイヤを、国内外豊富なタイヤメーカーから取り寄せています。
専門店ならではの豊富な品ぞろえと、すべての店舗に常駐する専門スタッフが、お車にぴったりのタイヤを予算内でご用意します。
まずはタイヤ流通センター自慢の「簡単30秒見積もり」をお試しください。車種あるいはタイヤサイズを選ぶだけで、その場で見積もりをお出しします。見積もりはシンプルな3プランの定額制で、わかりやすさが魅力です。
まとめ
タイヤに刻印される「165/65R15」といった文字列は、タイヤのサイズをあらわします。また、車の運転席ドア内側にも、その車種に適合するタイヤのサイズが示されています。
車はそれぞれ、装着できるタイヤのサイズが決まっています。インチアップ・インチダウンの際も、外径は基本的に変えません。サイズが合わないタイヤを履くと、スピードメーターが正しく動作せず危険を伴います。
安全にドライブを楽しむためにも、タイヤは車に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
タイヤに関するご相談は、全国展開の大手タイヤ専門店「タイヤ流通センター」にお任せください。
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現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。