スタッドレスタイヤの買い替え時期、長持ちさせるための方法とは
本格的な冬を迎える前に、早めにスタッドレスタイヤの買い替えを検討される方も多いはずです。特に、降雪地方では、スタッドレスタイヤは生活必需品と言っても過言ではありません。
この記事では、症状別に見るスタッドレスタイヤの買い替え時期、またスタッドレスタイヤの耐用年数を長持ちさせる方法について解説します。
決して安い買物ではないスタッドレスタイヤ。正しい買い替え時を理解し、適切な寿命で買い替えを検討できるようにしましょう。タイヤを少しでも安く購入できるタイヤ流通センターについても紹介しますので、最後までお読みください。
目次
スタッドレスタイヤの使用時期や期間
スタッドレスタイヤとは、積雪のある道路や凍結した道路での走行を目的として使われるタイヤです。夏タイヤとは異なり、スタッドレスタイヤには気温が低くても柔軟性を保つことができるゴムが使用されているため、雪道や凍結路でも高い走行性能が保たれ、安全に走行することができます。
スタッドレスタイヤは冬季に使用するものですが、具体的に何月頃に装着し、何月頃は履き替えれば良いのでしょうか?
まず、夏タイヤからスタッドレスタイヤに交換する時期は、雪が降り始めると予想される時期の1ヵ月前、11月頃と考える方が多いようです。しかし、天気予報で雪の予報が出てからだと、慌てて交換を行う人で業者が混み合い、間に合わないこともあります。また、自分の車に合う在庫や安いタイヤが売り切れてしまうこともあります。
お得なキャンペーンを打ち出して安く購入できる時期もありますので、過去の気象データなどをもとに早めに行動しましょう。
一方、スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期は、先ほどと反対に雪のシーズンが終わる時期となります。 地域によって使用期間は大きく異なるので、まずはお住まいの地域の気象データを確認することをおすすめします。気象庁のウェブサイトでは、霜・雪・結氷の初終日の過去データが公開されています。
スタッドレスタイヤ買い替え時期の目安
早速、スタッドレスタイヤ買い替え時期について説明していきます。スタッドレスタイヤの寿命は4年と言われています。実際に、どのようなタイミングが買い替えサインであるか一つずつ見ていきましょう!
プラットホームをチェック!タイヤの溝にあります
プラットホームは、スタッドレスタイヤの摩耗状態が一目でわかる目印を指します。タイヤが地面と接している面(トレッド面)が摩耗すると溝が少なくなります。
溝が不十分だとグリップが効かず、雪道や凍結路でスリップしやすくなります。スタッドレスタイヤは、溝の深さが新品時の50%未満になると冬用タイヤとして使用できなくなります。それを教えてくれるのがプラットホーム(目印)です。
新品時に溝と溝の間にあるプラットホームは、摩耗が進むと露出してきます。タイヤの側面にある「△」印をたどったトレッド面の溝にプラットホームがああるので、接地面まで浮き出てきていないか確認してみてください。
走っていなくてもゴムは劣化する
ゴムは経年劣化する“ナマモノ”と考えたほうがよいでしょう。走行距離が少なくてすり減っていないスタッドレスタイヤでも、数シーズン使用している場合はひび割れができていないか全体をチェックしましょう。
ひび割れがあったらゴムが弱くなっている可能性があります。大きなひび割れはタイヤバーストにつながる恐れもあります。溝があるからといって何年も使い続けるのは危険です。必ずチェックしておきましょう。
空気圧を確認する
新しいスタッドレスタイヤでも、空気がどのくらい入っているか確認が必要です。自転車のタイヤに空気が入っていない状態を想像するとわかりやすいかもしれません。
車の場合は空気が足りないことに気付きにくいですが、決められた空気圧を下回っていないか定期的に確認したほうがよいでしょう。ゲージが手元になければ、タイヤ専門店やガソリンスタンドでお願いするとチェックしてくれるでしょう。
スタッドレスタイヤを長持ちさせるための3つのコツ
折角、スタッドレスタイヤを購入したのだから、できるだけ長く使っていたいと考える方が多いと思います。長持ちさせるためには、どんなことに気をつけていれば良いの?と考える方のために誰でも簡単にできるスタッドレスタイヤを長持ちさせるためのコツをお伝えします。
タイヤをローテーションさせる
スタッドレスタイヤに交換する際は、シーズンごとにタイヤをローテーションさせるようにしましょう。
スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて柔らかいという特徴があります。タイヤは、エンジンなどの重さで重い方が偏って擦り減っていくため、定期的にローテーションを行うことが重要です。
そうすることで一部のタイヤに偏って摩耗することを防げます。
適切な空気圧を保つ
雪道をベストな状態で走行するためには、空気圧を適正に保つことが重要
です。
夏タイヤ同様、車両ごとに設定されている車両指定空気圧に調整しましょう。空気圧は見た目では判断できないため、スタッドレスタイヤへの交換前、交換後は月1回の点検をおすすめします。
適切な方法で保管する
スタッドレスタイヤを保管する際は、直射日光が当たらず、できるだけ温度変化が少ない、通気性のよい場所に保管することが重要です。
直射日光を避けるためのタイヤカバーや保管しやすいタイヤラックなどもカー用品店で販売されているので使用するのもおすすめです。
タイヤのみを重ねておくより、ホイールにつけたまま平らな場所に保管するほうが型崩れを軽減します。また、ホイールを装着した状態で保管する場合、タイヤの空気を通常の2分の1程度抜いて保管することもタイヤを傷めないポイントです。
地面に直接置かないようにする
スタッドレスタイヤは、地面に直接置いてしまうと、タイヤ内部の薬品がにじみ出て汚してしまう可能性があります。ビニールシート(薄いビニールシートも長期間使用すえると汚染される可能性があるので、厚手のシート、段ボールがおすすめ)を敷くなど、養生して保管するようにしましょう。
タイヤお預かりサービスを利用する
マンションやアパートなど集合住宅に住んでいる方は、夏場スタッドレスタイヤ場所を確保するのが難しいこともしばしばあります。そんなとき、タイヤお預かりサービスを実施している店舗や業者を探すと良いでしょう。
シーズンが近づいたらクルマでお店に行くだけですし、自宅での保管場所も不要になります。ぜひ有効活用してみてください。
スタッドレスタイヤの交換はタイヤ流通センターで
スタッドレスタイヤは、サマータイヤと比べ価格が高いことが多いです。少しでもスタッドレスタイヤを安く交換したい人は、タイヤ流通センターがおすすめです。タイヤ流通センターはタイヤ専門店で、国内・海外メーカーのスタッドレスタイヤのラインナップが充実しています。全国に180店舗あり、各店舗に専門のスタッフが在籍し、愛車にピッタリなスタッドレスタイヤを予算や性能を加味して紹介してくれます。
まずは、タイヤ流通センター独自の「簡単30秒見積もり」をお試しください。車種やタイヤサイズを入力するだけで、その場で見積もりが分かります。見積もりは3つのプランで提示されるので、分かりやすく初心者でも安心して購入できます。
現在、一級自動車整備士(整備士歴10年)として整備工場に勤務。専門学校卒業後、輸入車ディーラーに整備士として勤務、6年間で3社を経験。その他、「国家二級ガソリン自動車整備士」「国家二級ディーゼル自動車整備士」「アーク溶接」「低圧電気取扱者」の資格を保有。